試合戦評。
04月15日 日本ハム戦 西武ドーム
日|110 001 000 000 3
西|000 020 010 000 3
日|H:9 E:1
西|H:6 E:0
両者譲らない戦いは、12回延長引き分けとなった。
ライオンズは劣勢な流れの中での試合だったが、それでも点を与えてはならない場面で踏ん張りを見せた。
先発の岸は、今日も立ち上がりが安定せず、初回稲葉、高橋の連続安打で先制点を奪われる。
2回にも、鶴岡、尾崎に連続安打、さらには森本に四球、田中賢介にはデッドボールを与え、まさかの押し出しによる2点目。
球数も多く安定しない投球を続ける岸。
劣勢な試合流れに思えた。
しかし、松坂がその流れを払拭する。
5回裏、デーブ打撃コーチの指示を受け打席に入った松坂は、外角高めのスライダーを思いっきり振り抜く。
打った本人も「びっくりした」という今季1号2ランでライオンズは同点に追いついた。
高橋のソロホームランで再びリードを許したあとの8回裏、今度は細川がレフト線への2ベースで出塁すると、ラッキーボーイ松坂はしっかりと送りバント。
1アウト3塁のチャンスに片岡の打った打球はレフトオーバーのタイムリー2ベース。
再び試合を振り出しに戻した。
その後のライオンズの守りは今後の自信につながるものだった。
1点も許せない状況での8回表、帆足が3連続安打で満塁のピンチを作るも、平尾の好判断によるダブルプレーなどで無得点に抑える。
リリーフ陣も気合の投球を見せ、岡本真や2者連続三振を取れば、小野寺も負けじと151キロストレートで連続三振。
首脳陣も「今日の小野寺は今季1番の出来だった」と好評価した。
延長からもチャンスを作るが、得点にはつながらず今季初の引き分け。
しかし、日本ハムにいった流れを戻し、堅い守りで引き分けに抑えたことは、これからの戦いにつながる結果となった。
今まで守備の乱れから失点することが多かっただけに、この引き分けは大きいかも。
明日は涌井。依然5チームが2ゲーム差内に入る混戦模様を抜け出し、首位で5月を迎えらるよう勢いを付けたい。