試合戦評。

05月01日 ソフトバンク西武ドーム
ソ|200 010 001 4
西|001 010 102X 5

ソ|H:8 E:1
西|H:12 E:1

9回2アウト、2ストライクからでも諦めない。

今季3度目のサヨナラ勝利でゴールデンウィーク9連戦の初カードを勝ち越しで決めた。

ライオンズ先発は涌井。
初回、コントロールが定まらず先頭川崎に内野安打を決められると、小久保の2試合連続のアーチで先制を許す。

2回以降は立ち直りを見せるも本来の投球とはいかず、5回には8番森本がレフトへの2ベース。
的山が送り、川崎のピッチャーゴロ間に追加点を許す。

9回には柴原に左中間への2ベースヒットを浴び、代打本間。
センターオーバーのタイムリーで完投も勝利を手にすることができないかと思われた。
なお、この際に打球を追った赤田がフェンスに激突で左足を痛め運ばれてしまった。

しかし、リリーフ陣を休ませようと粘った涌井に勝利をあげようという気持ちと本間の打球を追ってフェンスに直撃した赤田の執念に、最後まで諦めなかった。

3回、ボカチカがカーブをきれいにレフトスタンドに運びライオンズ1点、5回には細川もレフトスタンドへの綺麗なカーブを描くホームランで2点目を入れる。

7回にはボカチカが猛打賞となる3本目のヒットを放ち、代打赤田がきっちりと犠牲フライを決め3点目。

そして、勝ち越しを許したあとの9回裏、2アウトからこれぞ強いライオンズという勝利が待っていた。

9回2アウト、9番ボカチカがレフトへの2ベースを放つと、続く片岡が初球をきっちりライト前に運ぶ。

2番大島が無心で打ったという打球はセンター前へのきれいな同点タイムリーヒット!!

怒涛の勢いで追いついたライオンズは中島に代わり3番に入った石井義。

チェンジアップにうまく引っかけた打球はライト前への逆転サヨナラタイムリーとなった。

本間の打球を追ってフェンスに激突した赤田の勝利への執念が一気にライオンズに力を与えた。

「将吾、ナカジとケガが続く中で、何とかしたかった」と気合で臨んだ石井義の殊勲打だった。