試合戦評。

6月28日 ロッテ戦 西武ドーム
ロ|002 040 230 11
西|100 001 100 3

ロ|H:12 E:0
西|H:9 E:0

西鉄ライオンズのユニフォームで臨んだ「ライオンズ クラシック」初戦。

「このユニフォームの初戦を飾りたかった」と話した渡辺監督の思いとは逆の結果となった。

ライオンズ先発は岸。
初回は3人で抑え、好スタートを切ったかに見えたが3回、9番・ベニーに右中間への安打を浴びると、1番・西岡にライトフェンス際へのタイムリ二塁打を浴びる。3番の福浦にもライト前タイムリーを打たれ逆転を許してしまった。

状態を気にして「慎重になりすぎた」という岸は、5回早川に四球、西岡に死球、福浦に四球とコントロールを意識しすぎて満塁のピンチを迎えてしまう。

そして、4番・里崎が捉えた打球はそのままレフトスタンドへ。満塁アーチという最も望まない結果となってしまった。


打線は初回、先頭の片岡が意表をつくセーフティバントでチャンスを作ると、今季27個目の盗塁を決める。ブラゼルのファーストゴロ間に生還し、片岡の足で先制点をあげた。

しかし、2回以降は打線が空回りした。
2回中村がレフトフェンス直撃の二塁打を放つも後がつながらず無得点。
4回にも中村がレフト左への安打と暴投により得点圏のチャンスも、後藤、細川が連続三振に斬られる。

6回には、ブラゼルが昨日に引き続きライトスタンドに特大の第19号アーチを放ち、G.G.佐藤が右中間への二塁打と追い上げムードになるも、あと1本が出ず1点止まり。
7回にも栗山、中島が内野安打を決めチャンスを作るとG.G.佐藤のライト線へのタイムリ二塁打も、その後はつながらず1点止まり。

ここで点数をあげたら、流れを変えられるというところで、次の1本が出なかった。

ブラゼルの第19号で、チーム通算100本塁打に到達するも、渡辺監督は「でもつながる1打が出なければ意味がない。」と笑顔を見せなかった。

今日で、公式戦が半分終了した。
渡辺監督は、これからを勝ち抜くためにはいかに戦うかを見据えている。選手にとっては厳しい言葉も飛ぶようになったが、それも空回りしていた選手への愛のムチ。

今日の大敗を糧に、明日は西鉄ライオンズのユニフォームに恥じない戦いを見せてほしい。