試合戦評。

7月22日 楽天西武ドーム
楽|020 000 000 2
西|1110 010 01X 14

楽|H:4 E:0
西|H:16 E:0

投打が噛み合いリーグ50勝一番乗りとなった。

初回、先頭の佐藤が右中間を破る二塁打で出塁すると、続く栗山がセンター前安打。中島のショート併殺打の間に先制する。


「長谷部のボール球に手を出さないでいこう」という対策通り2回は長谷部を攻略。

中村、後藤、細川が3者連続四球で満塁のチャンスを作ると、平尾の三塁内野安打で2点目。2回表に草野の2ランで逆転された直後、すぐさま同点に追いついた。

長谷部は投球のリズムを崩し、続く佐藤にも四球を与え押し出しで勝ち越しとなる3点目をあげる。
さらには、栗山のレフト前安打で4点目。ここで長谷部はマウンドを降りた。

ピッチャーが2番手・松本になっても勢いは止まらなかった。

中島が四球を選び押し出しで5点目をあげると、暴投で6点目を追加。

ブラゼルが右中間フェンス直撃の2点タイムリ二塁打を放つと、G.G.佐藤がまたも四球で出塁。

そして昨日自己最多タイの22本塁打を放った中村がライトオーバーの第23号3ランを放ち、11得点目をあげる。

さらには、細川がライトフェンス直撃の二塁打で出塁すると、平尾が一二塁間を破るライト前タイムリーを放ち、12点目。

結局打者6人が2回打席に立ち、9人全員が得点。球団新記録となる10者連続得点で、パ・リーグ記録にあと1と迫る11得点をあげた。

止まらないライオンズ打線は、5回「観に来てくれた両親に見せることができて良かった」と話す場外23号ソロアーチで13点目をあげる。

交流のある浦和レッズの選手が始球式を務め、スタメン起用にも気合の入っていた平尾は4打席連続の4安打で猛打賞。2打点をあげ勝利に貢献した。

さらには、8回に後藤がセンター前安打を放ち、今季2度目の先発全員安打を記録すると、佐藤が右中間へのタイムリ二塁打を放ち、14点目。佐藤は今季初の猛打賞となった。


先発の涌井も、打線に負けない活躍を見せた。
今シーズン得点をあげたあとに失点してしまうことの多かったことで流れを掴めないでいたが、3回表は渡辺直、西村、鉄平を三者連続三振。「これで波に乗れた」と涌井も試合後振り返った。

涌井はここから日本代表にふさわしいピッチングを繰り広げる。
3回、4回、5回を三者凡退に仕留めると、6回ランナー・2塁の場面では、山崎武を威力のあるストレートで空振り三振。

7回以降も3人ずつで抑えエースらしいピッチングを披露した。

結果、涌井は今季初、通算4度目の無四球完投勝利で8勝目。被安打4、7奪三振、2失点で日本代表の力を見せつけた。


大勝でリーグ50勝一番乗り。
明日はルーキー・平野がプロ入り初先発。今日のように打線が援護し、初勝利とカード3連勝を飾りたい。