試合戦評。

7月23日 楽天西武ドーム
楽|020 001 110 5
西|400 041 50X 14

楽|H:12 E:2
西|H:16 E:1

ライオンズ先発はルーキーの平野。
初回先頭の渡辺直にレフト前安打を浴びるも、後続を3人で抑える。「初回を抑えたことで自信がついた」と平野も話した。

ルーキーに勝ちをつけようと野手も気持ちが入っていた。

1回裏、佐藤、中島が死球で出塁するとブラゼルがレフト前への2点適時打で先制する。
ランナーを2塁に置いたところで、G.G.佐藤のピッチャーゴロを焦ったドミンゴが1塁悪送球。その間にブラゼルが生還し、3点目をあげる。
さらには後藤のレフト前適時打で、この回ルーキーには頼もしい4点をあげた。

援護をもらった平野だったが、2回表リックにセンター前安打を浴びると、横川にもライト前安打でピンチを背負う。西村のセカンドへのゴロを石井義が処理に手間取り、その間に2者が生還。4−2と追い上げられた。

しかし、4−2のまま5回のマウンドにあがった平野は、1番から始まる好打順を三者凡退に抑え勝ち投手の権利を手にする。

すると打線がまたも平野を援護。

5回栗山が四球で出塁すると、中島がレフト前安打。ランナー2人を置いたところでブラゼルが振り抜いた打球は一度天井まで上がりライトスタンドへ!リーグトップタイに並ぶ第24号3ランで追加した。
さらにはG.G.佐藤がセンター前安打、中村がレフト前安打で再びチャンスを作ると、石井義が一二塁間を破るライト前適時打で8点目。

5回を終わって8−2と平野の勝ちをさらに引き寄せた。

6回表フェルナンデスがセンター前安打で出塁し、2つのゴロで3塁まで進むと、藤井のサードへの当たりを中村がファンブル。その間に1点を返されてしまう。

ここで平野は降板。
5回2/3を投げ、被安打7、4奪三振自責点2と先発として十分な投球を見せた。

打線はこの後もさらに爆発。
6回裏中島が四球で出塁すると、ブラゼルG.G.佐藤の連打でさらに1点を追加する。

7回は石井義がライトへの第2号ソロを放つと、安打で出塁した栗山を置いて途中からファーストを守る江藤がレフトオーバーの第2号2ラン!
「気持ち良かったぁ」と江藤スマイルが弾けた。

さらには、今日3個目の死球に燃えたチームの気持ちを代弁するかのような中村の3試合連続アーチで、昨日に続き14得点。
中村もリーグトップタイの24号となった。

8回表には岩崎が山崎武に移籍後通算100号となるソロホームランを浴び、1点を返されるも楽天の反撃はここまで。


2試合連続の2ケタ得点で今季4度目の同一カード3連勝。
平野はプロ初先発で、プロ初勝利をあげ、監督の起用に応えた。
ゲームセットが告げられるとチームメイトや監督とがっちりと握手を交わしウィニングボールを受け取った。

ブラゼル、石井義、江藤、中村の4本塁打でチーム本塁打数は128本。昨年の126本をオールスター前に越えた。