試合戦評。

7月29日 オリックス西武ドーム
オ|000 002 000 2
西|000 004 00X 4

オ|H:6 E:1
西|H:6 E:1

ライオンズ先発は石井一久。初回カブレラにセンター前安打、ローズに四球を与える。しかし、北川をセカンドフライに抑えピンチを凌いだ。

2回は一輝を見逃し三振に打ち取るなど三者凡退。丁寧なピッチングで一つ一つアウトを取っていった。3回は日高のファーストゴロをブラゼルが悪送球しランナー2塁のピンチを背負うも後続を3人で抑えた。

4回はローズにライト前安打を浴びるも、北川、一輝を連続三振。5回は日高にセンター前安打を浴びるも下山をライトフライ、坂口を空振り三振に仕留め、落ち着いた投球で、5回を無失点に抑えた。


一方バファローズ・近藤もライオンズ打線を抑える。
初回は三者凡退。2回はG.G.佐藤がレフト左への二塁打で出塁するも、中村がチェンジアップで空振り三振、後藤はセンターフライに打ち取られる。
3回は石井義がレフト左への二塁打で出塁するも後続が抑えられて無失点。
4回は中島が四球で出塁するも、ブラゼルの痛烈な当たりがファースト正面をついてしまいダブルプレーになった。
5回も抑えられ、ライオンズ打線も5回まで得点を奪えなかった。

大久保コーチが試合前に「近藤のチェンジアップをいかに攻略するかが鍵になる」と話していたが、その話のとおりチェンジアップに打線が翻弄された。


6回、石井一は先頭のカブレラにセンターオーバーの先制ソロ本塁打を浴びると、続くローズにもライトオーバーの一発を浴びてしまう。

しかしその裏、まずは先頭の片岡がレフト左に痛烈な二塁打を放ちチャンスを作る。
すると焦りが出たのか中島のピッチャーゴロを近藤が2塁悪送球。その間に片岡は3塁へ進む。
ここでバファローズ先発・近藤は降板。無失点ながらも自身のエラーでピンチを招き、悔しそうな顔をしてマウンドを降りた。

ランナー1,3塁のチャンスにまずはブラゼル。左中間へのタイムリー安打を放ち1点を返す。そして、続くはG.G.佐藤。ライトスタンドに飛び込む第21号3ランを放ち一気に逆転した。

勝ち投手をもらった石井一は7回相川に四球を与えたところで降板。
6回0/3を投げ、被安打5、5奪三振、2失点で勝ち投手の権利を持ってマウンドを後続に託した。

まずは2番手最も頼りになる中継ぎ・正津。ランナー2塁も3人で抑えた。

8回は勝利の方程式とセットアッパーの岡本真が登板する。しかし、2つの四球と暴投で交代。8回2アウトからグラマンが2球でピンチを凌いだ。
このところ毎登板ランナーを背負ってしまう岡本真。試合後、渡辺監督はさっそく岡本真を捕まえて帰りながらアドバイスを送っていた。

9回はもちろんグラマン
先頭の小瀬にセーフティ−バントを許すも後続を抑えゲームセット。前半戦最後に21セーブ目を飾った。

石井一は、6月4日以来となる今季8勝目。「前半戦はカズがしっかりとゲームを作ったからこそ、首位にいるんだよ。」と石井一に声をかけたという渡辺監督の気持ちに応えた。

1イニングで一気に逆転するという前半戦のライオンズを象徴するかのような逆転勝ち。4月5日から一度も下がることなく首位を守り抜き、54勝41敗1分で折り返すことになった。

試合後にはオールスター、北京五輪に出場する選手の壮行会が行われ、スタンドから選手たちは大きな声援をもらった。