試合戦評。    8月10日 日本ハム戦 西武ドーム

日|000 000 101 2
西|011 051 21X 11

日|H:5 E:1
西|H:16 E:0

球団創設以来の通算4000勝にあと1勝と迫った。

ライオンズ先発は帆足。
初回、田中賢を外角低めのストレートで空振り三振に仕留めるなど三者凡退で上々の立ち上がりを見せる。

打線は初回こそ三者凡退に打ち取られるも、2回中村がレフト前安打で出塁すると、石井義が左中間への二塁打。中村が1塁から一気に快足を飛ばし先制した。

3回には、栗山がレフトオーバーの今季7号ソロを放ち2対0。7/25の前対戦ではわずか3安打に抑えられた多田野からチーム初アーチを放った。

一度捕らえたライオンズ打線はここから一気に攻略した。

5回、黒瀬が「あんな(センターバックスクリーンに運ぶような)ホームランは打ったことがない。」というプロ初アーチで3点目を追加する。

2番・栗山は左中間真っ二つの二塁打で出塁すると、ボカチカブラゼルには連続四球で満塁のチャンスを付作る。
大学時代も対戦のある後藤はフライに打ち取るも、「初球から狙っていきました」と中村が放った打球はレフトスタンドへ!
リーグ単独トップ27号に見事に花を添える満塁アーチで一気に7対0とした。

今日は守備でも流れを作った。4回高橋の一二塁間の痛烈な当たりを片岡がジャンピングキャッチ!そのまま1塁にスローイングしダブルプレーに打ち取る。
7回には田中賢に二塁打を許し、小谷野に死球を与えピンチを背負うも高橋のセカンドへの当たりを4−6−3のダブルプレーに。次の金子誠にタイムリーを浴びるも最小失点に抑えた。
三遊間深いところへの当たりもショート・黒瀬が3度捌くなど、特に片岡、黒瀬の二遊間が守りで魅せた。


守備でも波に乗ったチームは6回、片岡、栗山、ボカチカの3連打でさらに1点を追加。

7回には、後藤がライトへの第5号ソロで9点目をあげると、中村がレフト前二塁打、石井義の当たりがショートの悪送球を誘い2桁10得点目をあげた。

8回には栗山が4打席連続安打となるセンター前安打で出塁すると、松坂が左中間へのタイムリ二塁打を放ち11対1。

9回には2番手岩崎が田中賢のライト前二塁打を足がかりに1点を失うも11対2の大勝。
12連戦の初戦に好スタートを切った。

帆足は、8回を投げ被安打4、6奪三振、1失点で05年以来の2桁10勝目。

今季15度目の2ケタ得点で対日本ハム戦3連勝、西武ドームでは負けなしの5連勝となった。

西鉄クリッパーズから続く歴史に明日一つの記録が刻まれるであろう。創設以来の通算4000勝まであと1勝と迫った。