試合戦評。
9月9日 日本ハム戦 西武ドーム
日|000 040 000 4
西|010 000 000 1
日|H:6 E:0
西|H:4 E:1
ライオンズ先発は石井一。「誕生日なので勝利を飾りたい」と話していた石井一は序盤から飛ばす。
初回先頭の森本をスライダーで空振り三振に仕留めるな3者凡退に打ち取る。
2回表もスレッジに安打を浴びるも小谷野を空振り三振に打ち取るなど4人で切り抜けた。
その裏、今季中村がダルビッシュのまっすぐを捕らえセンターバックスクリーン右に運ぶ第37号ソロ本塁打を放つ。ダルビッシュからの本塁打は今季2本目。さすが本塁打王とい1う1本を放った。
3回裏には2アウトから片岡がセンター前安打を放つも、栗山がショートゴロに打ち取られてしまった。
5回表、石井一は勝ち投手の権利を得るまであと1アウトまで追い詰めたが、田中賢に死球を与えると、稲葉にセンター前適時打を許し同点に追いつかれてしまう。続く4番・高橋は石井一のスライダーを捕らえレフトスタンドへ。3ラン本塁打で一気に逆転されてしまった。
石井一は6回も3者凡退に仕留め、7回金子誠にセンター前二塁打を浴び、犠打でランナーを3塁まで進めるも無失点に切り抜ける投球。
しかし、味方の再逆転はないまま7回を投げ、7回、被安打6、奪三振7、失点4で降板してしまった。
一方味方の援護をもらったダルビッシュは自分のペースで試合を進め始める。4回は4番江藤、5番石井義を空振り三振。
5回は大島、細川を空振り三振に仕留めるなど、直球と変化球を織り交ぜてライオンズ打線を翻弄した。
7回には中島がレフト二塁打で出塁するも、石井義、中村が空振り三振に倒れ無失点。8回は代打・佐藤、松坂を送るも3者凡退に仕留められた。
ダルビッシュは8回を投げ、被安打3、12奪三振、1失点でマウンドを降りた。
最終回は2アウト後、MICHEALから中島がライト前安打で出塁するも、次の江藤が空振り三振に取られゲームセット。中村の1本がなければ、ほとんどダルビッシュの投球に完敗と言える試合展開だった。
石井一の西武ドームでの連勝は3でストップ。バースデー勝利を飾れなかった。
3試合連続カード初戦を落としてしまっている。主砲が抜け、チームの調子がいまひとつ出し切れないでいる。
その中で8回登板した大沼、9回に登板した正津がそれぞれキレのある球で3者凡退に仕留めたことは明るい材料。
故障者たちの復帰はまだ未定だが、今こそ1発で試合を作るのではなくつないで試合をつなぐライオンズらしい攻撃をしていきたい。