試合戦評。

9月13日 楽天Kスタ宮城
西|300 000 342 12
楽|000 000 000 0

西|H:15 E:0
楽|H:3 E:1

今日の帆足はほぼ完璧と言える投球内容で完封勝利を収めた。そして、打線も8/19以来の2桁得点、15安打12得点と爆発した。

ライオンズ打線は初回、片岡が四球で出塁すると、栗山が足で稼ぎサード内野安打。すると江藤への初球に片岡、栗山がダブルスチール!ランナー2,3塁とチャンスを広げる。それに応えるように江藤がきっちりとライト犠飛を決め先制!
さらには中村がレフト左への適時二塁打を放ち2点目、続く高山もレフト適時打を放ち初回3点をあげた。

2回は佐藤、片岡が2者連続四球で出塁。栗山が送りバントを決めランナー2,3塁とする。
イーグルス先発・片山は早くもここで降板。1回1/3を投げ被安打3、4四球、3失点と余りにも早い降板だった。

2番手は小山。この小山の前に打線は苦労する。
3回は4番からの好打順も3者凡退。4回も3者凡退に打ち取られた。5回は栗山がセンター前安打で出塁するも、自らが盗塁失敗となり結果的に3人で攻撃を終わらせてしまった。6回も3者凡退。初回の3点からなかなか追加点を奪えなかった。

しかし、7回銀仁朗のレフト線二塁打を皮切りに一気に打線が爆発する。続く佐藤がセンター前安打を放ちランナー1,3塁!
11日に今季第3号を放った片岡が振り抜いた打球はそのままレフトスタンドへ!自身初となる2試合連続の第4号3ランを放ち、貴重な3点を追加した。
今季後半くらいから振りに鋭さが増してきた片岡。1番打者として足を生かすだけでなく、力強い1本も放てるようになってきた。
小山はそれまでの降板むなしく、片岡の一発に降板した。

8回表マウンドに上がったのは長谷部。ここでライオンズ打線はさらに爆発をする。
江藤が四球を選び出塁すると、代走に松坂。この松坂が中村のレフト線二塁打の間に一気に本塁まで駆け抜け7点目を挙げる!
さらには高山がレフト前安打。
7番ファーストでライオンズに来て初のスタメン起用とされた三浦は、その起用に応えるかのように一二塁間を破る今季初適時打を放ち8点目をあげた。
続く銀仁朗もレフト前安打を放ち高山が生還。佐藤、片岡がゴロに倒れるも、この間にランナーが進み、この回結果4点を追加し、2桁10得点とした。

三浦のタイムリーは06年4/30以来だった。そのタイムリー記念ボールは平尾から三浦に手渡されたそうだ。

9回には、中村が40本塁打まであと1本と迫る第39号ソロ本塁打を放ち、11点目。
続く高山が猛打賞となる3安打目をセンター前に放ち、三浦も初ヒットの勢いそのままにライト前に安打。
ランナー1、3塁として佐藤がセンター前適時打をきっちりと決め結果9回12得点の大爆発となった。


一方初回に3点の先制点をもらった帆足は初回から飛ばす。
ここ4試合勝ち星なし2敗とくすぶっていた帆足だったが、今日はストライクが先行し、帆足らしく低めの投球でイーグルス打線に隙を与えなかった。

初回はたった9球でリズム良く3者凡退。
2回にはリックにセンター前安打を許すも、続く中島のマウンド左への当たりをサード・中村がランニングスローでゴロアウトに仕留める。
3回も鉄平にレフト安打を許したが、渡辺直の右中間へ当たりもライト・高山回りこんで捕球するナイスプレー。続く内村は帆足が伸びのあるストレートで見逃し三振に仕留めた。

4回はクリーンアップを11球でテンポ良く簡単に仕留める。5回は3者全てをストレートで詰まらせるゴロアウトで捌き、2イニングス連続の3者凡退に打ち取った。

6回は鉄平にレフト左二塁打を浴び、今日初めてランナーを3塁まで進めるも後続を3人で抑え無失点。
7回はセギノールに今日初の四球を与えるも、山崎武の当たりをライトゴロ、続くリックをセカンド併殺打で結果的に3人で打ち取った。

8回も中島に四球を与えるも、続く嶋をショート併殺打。鉄平をピッチャーゴロに仕留め、またも結果的に3人で抑える好投。

そして打線に12得点と大量リードをもらい、帆足は最終回のマウンドに上がった。
9回裏は、帆足らしい投球を象徴するかのような3者連続ゴロアウトの3者凡退!!

帆足は両リーグトップの3完封目で今季11勝目を飾り、楽天からは創設以来負け無し7連勝とした。

チームは今季8度目の完封勝ちで、リーグ70勝一番乗り!優勝マジックは11。

大砲が故障で抜け打線が途切れていたチームだったが、スタメン起用された高山、三浦、銀仁朗が結果を出すなど、集中力のある打線が久しぶりに復活した。
中村の第39号、片岡の2試合連続弾も見事だった。1番から9番までそれぞれの打者が役割をこなし、先発・帆足が完封勝利。優勝に近づく大きな1勝となった。