試合戦評。

9月21日 ソフトバンク戦 ヤフードーム
西|030 000 016 |10
ソ|000 100 103 |5

西|H:12 E:2
ソ|H:7 E:1

ライオンズ対ホークスの最終戦。ここまで10勝10敗3分と今日の試合で勝ち越しが決まる。

ライオンズは2回、先頭の中村がセンター前安打で出塁すると、江藤がレフトスタンドに第7号2ランを叩き込み先制点をあげる!続く佐藤も流れに乗ってセンター前安打を放つと、細川が送りランナー2塁。このチャンスに赤田がライト前適時打を放ちこの回3点を先制する。

味方にリードをもらった岸は、安定した投球を見せる。
2回はすべてゴロに打ち取る3者凡退。3回も本多をフォークで空振り三振に仕留めるなど、多彩な変化球を投げ分け2イニングス連続の3者凡退に仕留めた!

しかし、4回裏は2アウトから松中の三塁線への当たりを中村がはじきエラーでの出塁を許してしまうと、松田に右中間フェンス直撃の適時三塁打を浴び1点を返される。

それでもペースを崩さなかった岸は5回を3者凡退に仕留め、勝ち投手の権利を得た。


一方ライオンズは3回以降ホークス先発のガトームソンから4イニング連続ヒットが出ず、四球で出たランナーも返すことができない。
5回、6回は2イニングス連続3者凡退。2回以降の追加点をあげられないでいた。

7回裏には、先頭の松中がライト前安打で出塁すると、暴投で松中は2塁へ。大村にはレフト前安打を許しランナー1,3塁としてしまう。
野投手コーチがマウンドへ行き、岸は一呼吸を置くも、柴原にレフト前適時打を浴び、3対2と1点差に詰め寄られた。


しかしその直後の8回表、先頭の片岡がライトフェンス前への二塁打でチャンスメイク!
ガトームソンはここで降板した。

続く2番手・篠原から栗山がピッチャー犠打を決め、片岡を3塁まで送ると、平尾のショートゴロ間に足の速い片岡は生還!ずっとほしかった追加点をここであげた。

9回表には、佐藤がサードエラーで出塁すると、細川が送りランナー2塁。片岡は足を生かし振り逃げで出塁。相手のミスをつきランナー1,3塁のチャンスを得る。
2番・栗山は積極的にライト前適時打を放ち追加点をあげると、続く平尾もセンター前適時打を放ち6対2とする。4番・中島は四球を選び満塁。

ここでバッターボックスには中村。振り抜いた瞬間入ったと分かる、第43号満塁弾を放ち、一気に10対2と突き放した。
中村の43号は、球団としては秋山に並ぶ日本人タイ記録。現在はホークスに所属する秋山コーチの目の前で特大の記録を決めた!

大量リードとなり9回裏には岡本篤がマウンドへ。しかし、この岡本篤が乱調。自らのエラーと3四球で2点を与えてしまう。満塁で星野に代わるも本多にレフト前適時打を許し、8点のリードは5点差にまで縮まった。

ここでセーブのつく場面となったことでグラマンがマウンドへ。満塁の場面でも落ち着いた投球で、森本をフライアウト、多村を得意のチェンジアップで空振り三振に仕留め、最後にバタついた試合を締めた。


岸は8回を投げ、被安打5、4奪三振、2失点(自責点1)で自身初の6連勝。そしてルーキーだった昨年を上回る12勝目をあげた。

ライオンズは3カード連続勝ち越しで2位以上が確定。対ホークスを11勝10敗3分と勝ち越しを決め優勝マジックを2とした。

明日からライオンズは所沢での3連戦となる。優勝マジック2で、本拠地の優勝はほぼ確定となった。

明日の先発は今季ライオンズに移籍してきた石井一。楽天のエース・岩隈との対戦となるが、優勝を過去に経験したことがあるだけに石井一らしい投球を繰り広げてくれるだろう。

さぁ、ライオンズファンよ、西武ドームに集まれ!球場を青に染めて選手とともに歓喜の瞬間を味わおう!!