試合戦評。

9月24日 ロッテ戦 西武ドーム
ロ|000 701 010 |9
西|000 100 000 |1
ロ|H:13 E:1
西|H:9 E:0

相手をマリーンズに変え、マジック1で迎えた西武ドームでの3連戦第3戦。
何とか白星を勝ち取り、大勢のファンの前で優勝を決めるべく、エース涌井を先発に立てて大一番に臨んだ。

その涌井、1回・2回とスコアリングポジションに走者を進められるも後続を断ち、序盤を何とか無失点で切り抜ける。

ここ2試合先制を許し、試合の主導権を相手に握られているライオンズ。先制点を狙い、序盤は常にチャンスを作り出す。
1回・2回はともに先頭打者がヒットで出塁、3回は連打と敵失で満塁と、先制の好機を迎えるも、いずれもあと一本が出ず、無得点に終わる。

迎えた4回表、先頭ズレータを四球で歩かせると、続く大松に24号2ランを浴び、先制を許してしまう。
さらに1死1,3塁から西岡の適時打で1点を失うと、1死満塁から里崎に押し出しの死球を与えてしまい、0対4。

ここでベンチは涌井を諦め、三井をマウンドへ送る。
「慎重になりすぎた」と振り返った涌井は、今季最短、3回1/3での降板となってしまった。

2番手の三井は橋本を三振に仕留め2死とするも、ズレータに押し出しの死球を与えると、大松には右前に2点適時打を運ばれさらに2失点。

0対7となり、ベンチは許をマウンドに送る。
その許が、続くベニーにこの回3つめとなる死球を与えてしまう。
するとこれに激昂したベニーにキャッチャー・細川が投げ飛ばされてしまい、両軍入り乱れての乱闘騒ぎに発展。
結局暴力行為を働いたベニーは退場。投げられた細川は左肩を負傷し交代と、後味の悪さを残し、試合再開。

7点を追う形となったライオンズはその裏、1死から銀仁朗の二塁打、赤田の安打などで2死1,3塁とチャンスを作ると、栗山の適時二塁打で1点を返す。

一気に反撃モードに入りたいところだったが、逆に6回に大塚の適時二塁打、8回には橋本の10号ソロ本塁打と、小刻みに加点され、1対9とさらにリードを広げられてしまう。

打線も久保をとらえられず、5回以降はヒット2本のみ。
結局1対9での敗戦となった。

今季の快進撃を支えてくれたファンと喜びを分かち合おうと必勝を期した一戦だったが、思わぬ大敗。
2位バファローズが勝利したため、マジック1のまま、優勝は26日以降に持ち越しとなった。