試合戦評。

10月1日 ロッテ戦 千葉マリン
西|070 200 000 9
ロ|010 220 000 5

西|H:15 E:1
ロ|H:13 E:0

ライオンズ先発は涌井。初回を8球であっさりと3者凡退に打ち取る!

すると打線は2回表、これまで1勝5敗と苦手としてきたマリーンズ・渡辺俊をつかまえる。
4番・後藤がレフト前安打を放つと、続く中村がライトスタンドギリギリに第46号2ランを放ち2点を先制する。
さらに、佐藤、細川が連続バントヒットで渡辺俊の調子を崩すと、赤田が四球を選び満塁!
ここで得点圏打率リーグトップの片岡がレフト前適時打を決め3対0と追加点をあげる。

さらには、満塁の場面に栗山の放った打球はライトスタンドへ!!自身06年8月1日(千葉マリン)以来となる第11号満塁弾で一挙に7対0と突き放し、渡辺俊をマウンドから引き摺り下ろした。

また4回表には8番・細川がセンターバックスクリーン左に飛び込む第16号ソロ弾を放ち1点を追加すると、片岡、栗山、中島の3連打で、前半までに2桁13安打で9得点をあげた。


今季9勝11敗と負けが越している涌井は、2回裏里崎にレフト前安打を浴びると、その後2アウトを取るも大松に左中間適時二塁打を浴びてしまい1点を返される。

その裏には、橋本、サブローに連続アーチを浴びさらに2点。
5回裏は、1番西岡から4連打を許し、福浦のセンター前適時打、里崎のライト越え二塁打で計5点を返された。

涌井は5回を投げ、勝ち投手の権利を得るも被安打10、無奪三振、5失点でマウンドをおりる。今季本領を発揮できなかった涌井らしい公式戦最終先発となってしまった。クライマックスまでの立ち直りを期待したいが、短期決戦にこの状態のまま臨むことは厳しい。

5回以降は、リリーフ陣が無失点でつなぐ。2番手・岡本真は、1回2/3を投げ、被安打1に抑える好投!!4番手の大沼は大松にポテン二塁打を許すも、速球で後続を打ち取った。

5回以降は赤田、栗山、細川、片岡がヒットを放つも後続がつながらず単発に終わってしまう。
4回以降の追加点が取れなかったことはクライマックスを向けての課題となった。

また最終回に登板したグラマンが、またも右膝の違和感を訴えたことが今後に向けて不安要素となる。

久しぶりに15安打9得点と打線が爆発し、連敗を7でストップしたライオンズだが、日本一に向けては課題もはっきりとする試合となった。

涌井は、3期連続の2桁10勝目。今シーズン負け越しの10勝11敗という結果にはなってしまったものの、エースとして2桁勝利、また連敗をストップしたことは大きい。

今日の勝利で対ロッテは13勝11敗とし、パ・リーグ対5球団からの勝ち越しを決めた。

今シーズンはあと残り1試合。10月4日の対楽天戦を残すのみとなる。