試合戦評。

11月15日 アジアシリーズ
天津戦 東京ドーム
西武|236 203 0 16
天津|200 000 0 2
(7回コールド)

西武|H:13 E:0
天津|H:4 E:2

1勝1敗で迎えたアジアシリーズ3日目は中国代表・天津ライオンズとの対戦となった。

西武は初回、先頭の片岡がライト前安打で出塁すると2番・栗山が右中間への適時二塁打を放ち先制点をあげる。さらには暴投の際に栗山が3塁へ。3番・平尾のサードゴロ間に生還し、初回2点をあげた。

西武先発は許。しかし、その許が先頭の侯鳳連にレフト前安打を許すと、3番・王超のライト右二塁打でランナー1、3塁。4番・羅玉斌に2者生還のセンター前適時打を浴び、あっという間に同点に追いつかれてしまう。

嫌な空気の流れる中、2回表片岡、平尾が四球を選び出塁。このチャンスにアジアシリーズ2試合連続ノーヒットだった中村がレフトスタンド上段に飛び込む第1号3ランを放ち勝ち越しをあげる!!

勝ち越しをもらった許は下位打線ながらも2回裏を3者凡退!チームの流れをうまくつなげた。

3回は6番・佐藤が四球を選び出塁するとすかさず盗塁。7番・後藤がレフト頭上を越える適時二塁打を放ち追加点をあげる。
8番・銀仁朗は四球、9番・赤田のショートエラーで満塁とすると、続く片岡のピッチャー返しの打球もカバーに入ったショート・侯鳳連が弾き、タイムリーエラーで2点を追加した。

さらには暴投で2、3塁とすると2番・栗山がライト前適時打を放ち、3塁ランナー・赤田が生還。片岡は本塁でアウトになるも、3番・平尾がこの回3つ目となる四球を選びランナー1、2塁。5番・石井義が左中間を破る2点適時二塁打を放ち、結果この回一挙6得点!2桁11点を大きく突き放した。


3回裏、先頭の侯鳳連に右中間への二塁打を与え、ピッチャーゴロ間に3塁を許したところで先発・許は降板。決勝進出に得失点差が大きく関わることを考えての早めの継投となった。

2番手は大沼。3番・王超を空振り三振に仕留めると、4番・羅玉斌は当てただけのショートゴロに打ち取り無失点に切り抜ける。

4回表には7番・後藤が四球、銀仁朗が左中間への安打で1、2塁としアジアシリーズ好調の9番・赤田が左中間への適時二塁打、さらに片岡のライト犠飛で4イニングス連続の得点をあげる。

5回は無得点に終わるも、6回8番・銀仁朗が今季初となるレフトソロ本塁打を放ち14点目をあげると、赤田、栗山、代打・水田と二塁打が3本続き16得点!コールド勝ちへさらに天津を突き放した。

4回以降、西武リリーフ陣はスコアボードに0を並べる。
4回は大沼が5番からの好打順も2者連続三振を含む3者凡退!

5回、6回は谷中が抜群のコントロールで天津打線を翻弄。2イニングス連続の3者凡退に抑えた。

そして16対2で迎えた7回裏、4番手・岡本真が外角いっぱいへの絶妙なコントロールで2者連続の見逃し三振に仕留めると、最後はショートゴロに打ち取りゲームセット。

初回の失点以降は西武ペースに試合を持ち込み、4年目となるアジアシリーズ最多得点の16得点で7回コールド勝ちを決めた。

勝利投手はランナー3塁のピンチを抑えた大沼。継投が光る試合内容だっただけに、リリーフ陣に自信となる白星がついた。

2勝1敗とした西武は、今日の第2試合でSKが勝つか、統一が勝った場合でも1試合当たりの失点率が統一より低い場合、決勝進出が決定する。

明日決勝に進出した場合は初戦の屈辱も跳ね返し、日本代表として4年連続となる亜州制覇を成し遂げたい。