試合戦評。

3月1日 中国代表戦 東京ドーム
埼玉西武|003 000 332 11
中国代表|000 001 000 1
埼玉西武|H:14 E:2
中国代表|H:7 E:0

昨日に引き続き、WBC強化試合に臨むライオンズは、中国代表と対戦。今日は注目のルーキー・野上がマウンドへ上がりました。

その野上は初回、いきなり先頭のスン リンフォンに二塁打を浴びて得点圏に走者を背負ってしまいます。しかし、その後はきっちりと後続を断ち、中国代表に先制点を許しません。

続く2回を3者凡退に抑えた野上は、結局3回を投げきり35球、被安打2、奪三振3、無四球、無失点の好投。ドラフト2巡目の名に違わない実力を大いにアピールしました。

野上の好投に応えたい打線は3回、9番・原が二塁打で出塁すると、昨日先制弾を放った1番・大崎に中前適時打が飛び出し、1点を先制。今日も大崎が先制点を叩き出します。さらに栗山の適時打などで2点を追加。積極的な盗塁でチャンスを広げて適時打で走者を還す効率の良い攻撃を見せ、3点のリードを奪います。

4回からは2年目の平野が登板し、今季の活躍を予感させてくれる投球を披露します。4回に3者連続三振を奪うと、続く5回も僅か6球で3者凡退に封じ、試合の主導権を一気にライオンズへ引き寄せます。

6回裏にはこの回から代わった岩崎がライ チャンに適時二塁打を浴び、中国代表に1点を返されてしまいます。しかし中国代表がライオンズ所属のジュ ダウェイ(朱大衛)をマウンドに送りこんだ7回、ライオンズがアジア王者の実力を見せつけます。大崎がこの日2本目となるタイムリーを放つと、3番・赤田にも適時打が飛び出し、この回3点を奪って、リードを一気に5点へ広げます。結局、ジュ ダウェイは、1回3失点という内容でこの回でマウンドを降ります。

その後もライオンズの猛攻は止まらず、続く8回には途中出場の上本、代打・石井義の適時打で3点を奪って2日連続の2桁安打を達成すると、9回にも高山と黒瀬の連続適時打が飛び出して2点を追加。2桁得点となる11点を奪い、10点差とすると、8回から登板の4番手・大沼が、そのまま中国代表の最終回の攻撃を封じ、ライオンズが11対1で圧勝。ライオンズがアジアチャンピオンの貫禄を見せつけ、WBC強化試合2連勝となりました。