試合戦評。

3月2日 韓国代表戦 東京ドーム
埼玉西武|001 010 000 2
韓国代表|102 001 00X 4
埼玉西武|H:12 E:0
韓国代表|H:10 E:1

WBC強化試合3戦目。北京五輪金メダルの韓国代表を相手とするこの日は、3年目の木村が先発としてマウンドに上がりました。

この試合での活躍を弾みに、シーズンでの飛躍を果たしたい木村でしたが、初回にいきなりヒットと盗塁で1死2塁とし、得点圏に走者を背負ってしまいます。ここで3番・キム ヒョンスに適時打を浴び、1点を先制されてしまいます。

木村を援護したい打線は3回表、銀仁朗がライトフェンス直撃の二塁打を放ち、続く水田の送りバントで1死3塁とチャンスを作り出します。ここで強化試合初戦から好調を維持している1番・大崎が右中間を抜ける適時二塁打を放ち、1対1の同点に追いつきます。

勢いに乗りたい木村でしたが、3回裏に2死後に不運な当たりで走者を背負い、迎えるは4番のキム テギュン。ここで痛烈な当たりの2点本塁打を右中間スタンドギリギリへ運ばれてしまい、1対3と勝ち越しを許してしまいます。結局木村は4回を被安打7、与四球2、奪三振1、失点3でマウンドを降ります。

しかしここですぐに諦めないのがアジア王者たる所以。5回表、2死後に水田が二塁打で出塁すると、迎えるはまたも大崎。大崎はこの日2本目のタイムリーとなる右翼線への適時二塁打を放ち、1点差と迫ります。

6回裏には2番手・山岸が内野ゴロの間に1点を失い、再び2点のリードを奪われてしまいますが、8回表に途中出場を果たした細川の中前安打を皮切りに、2本の安打と四球で1死満塁のチャンスを生み出します。ここで代打・石井義に同点打の期待がかかりますが、石井義は併殺に倒れてしまい、点差を縮めることができません。結局最終回の攻撃も3人に抑えられ、2対4でWBC強化試合、初黒星を喫してしまいました。

敗れはしたものの、強豪・韓国代表に粘りを見せたライオンズ。細川が初出場を果たして元気な姿を見せ、3試合連続適時打となった1番・大崎は4打数4安打の固め打ちで開幕へ向けて猛アピールを続けており、チームも3試合連続2桁安打と好調ぶりを見せています。投手陣でも3番手で登板した星野、4番手・岡本真がそれぞれ1回を3者凡退に封じるなど、所々にシーズンインへ向けての好材料が揃った試合となりました。