試合戦評。

4月3日 ロッテ戦 千葉マリン
西|000 013 010 5
ロ|002 000 000 2
西|H:14 E:0
ロ|H:7 E:0

ついに迎えた2009年開幕戦。27年ぶりに敵地で迎えた開幕戦の先発としてマウンドに立った涌井は、昨年は好投を見せながらも白星を挙げることが出来なかっただけに、雪辱を果たしたいマウンドとなりました。

その涌井は初回、先頭の早川に二塁打を浴び、いきなり得点圏に走者を背負ってしまいます。しかしWBCという大舞台を経て成長した涌井は、動じることなくきっちり後続を断って先制を許しません。

打線は初回に片岡が内野安打で出塁し、すかさず盗塁を試みますが、惜しくもタッチアウトとなり、チャンスを広げられません。続く2回にも2者連続安打で走者を得点圏に進めますが、先制点を奪うことは出来ません。

そして5安打を放ちながらも無得点で迎えた3回裏、涌井は四球と安打で2死1,2塁されると、迎えた4番・井口に左中間を破られる適時二塁打を浴び、マリーンズに2点を先制されてしまいます。

しかし2点を追うライオンズは5回、先頭の9番・ボカチカが左翼スタンドへ豪快に運ぶ1号ソロを放ち、1点差に迫ります。この本塁打が反撃の狼煙となり、続く6回には1死1,2塁のチャンスで7番・細川に左中間への逆転1号3ランが飛び出し、4対2と一気に逆転に成功します。

打線の援護をもらった涌井は6回を投げきり、121球、被安打7、奪三振4、与四死球4、失点2の力投を見せ、2番手・岡本慎にマウンドを譲ります。

岡本慎、大沼とつないだライオンズはマリーンズに反撃を許さず7回、8回と無失点に封じると、8回裏にはボカチカ犠飛で1点を追加して5対2とリードを3点に広げました。そして最後は守護神・グラマンがきっちり3人で締めてゲームセット。見事2年ぶりの開幕戦勝利となりました。

涌井は2度目の開幕投手で開幕戦初勝利を挙げ、リリーフ陣も好投。さらに打線は球団タイ記録の開幕戦14安打を放ち、守備でもボカチカG.G.佐藤、石井義らに素晴らしいプレーが飛び出すなど、投打ががっちりかみ合った野球で最高のスタートを切ったライオンズ。明日は昨年対マリーンズ戦で完封を含む3戦3勝と相性の良い帆足が先発し、開幕連勝を目指します。