試合戦評。

4月30日 福岡ソフトバンク西武ドーム
ソ|104 000 300 8
西|400 001 000 5
ソ|H:16 E:0
西|H:9 E:1

昨日は終盤に打線が爆発し、連勝で1週間ぶりに勝率を5割に戻したライオンズ。今季初の同一カード3連勝を果たすべく、ホークスに対して4連勝中の西口が今季3勝目を懸けてマウンドに上がりました。

木曜日の登板では2000年から無敗の西口でしたが、前回登板同様に初回は不安定な立ち上がりとなります。先頭の本多に安打で出塁されると、1死後に松中に内野安打を許し、盗塁も絡んで1死1,3塁とされます。ここで小久保に左前適時打を許し、1点を先制されます。

西口に援護を与えたい打線は、直後の攻撃ですかさず反撃を見せます。先頭の片岡が右前安打で出塁し、続く2番・栗山、3番・中島が連続四球を選んで無死満塁のチャンスを作ります。ここで4番・中村がセンターバックスクリーン脇へ叩き込む、自身6本目となる今季第9号満塁弾で4対1と一気に逆転に成功します。

援護をもらった西口でしたが、3回にリズムを乱し、川崎の安打、松中への死球などで無死2,3塁とされると、またしても小久保に適時打を浴び、4対3。さらにその後2死から2本の安打を浴びて満塁とされ、城所に適時打を許して4対5となり、逆転を許してしまいます。

西口はその後も毎回のように得点圏に走者を進めるものの、何とか踏ん張って追加点を与えず、6回途中まで105球、被安打10、奪三振4、与四死球3、失点5という内容でマウンドを降りました。

打線は6回、先頭の5番・G.G.佐藤が完璧な当たりを左翼席に運び、今季第3号ソロで同点に追いつき、試合を振り出しに戻します。

しかし2番手・土肥が直後に崩れ、無死満塁のピンチを迎えます。ここを小刻みな継投で凌ぎたいところでしたが、3番手・岩崎が田上から右前適時打、4番手・星野が本多から左翼線適時二塁打を浴び、3点を失って5対8と勝ち越しを許してしまいます。

その後7回以降はホークスの継投の前に封じられてしまい試合終了。惜しくも同一カード3連勝を逃し、勝率も再び5割を切ってしまいました。

しかし敗れはしたものの、このカードを2勝1敗と勝ち越して4カードぶりの勝ち越しを果たし、さらに今日は新人の野上が8回にプロ入り初登板。2者連続三振を奪うなど、見事無失点に抑える好投でデビューを果たし、今後の活躍に期待が高まります。

明日からは札幌ドームに移動し、前回対戦で本拠地3連敗を喫したファイターズとの3連戦を迎えます。初戦の明日は、注目の涌井とダルビッシュのエース対決です!