試合戦評。

5月8日 福岡ソフトバンク戦 ヤフードーム
西|000 003 000 3
ソ|000 110 002X 4
西|H:5 E:0
ソ|H:6 E:1

ゴールデンウィーク9連戦を4勝5敗と負け越してしまったライオンズ。今日からは3カード連続のビジターゲームとなりますが、まずは今季4勝1敗1分と相性の良いホークスを相手に体勢を整えたいところです。ライオンズはエース・涌井をマウンドに送りました。

涌井は初回から危なげない投球でホークス打線を封じていきます。3回には本多を振り逃げで出塁させますが、その後牽制で刺すなど付け入る隙を与えません。

一方の打線も涌井を援護していきたいところでしたが、ホークス先発の和田に対し、初回の先頭・片岡の安打以降は完璧に封じられてしまい、チャンスを作ることが出来ません。

試合が投手戦の様相を見せ始めた4回、ここまで好投を続けてきた涌井は突如リズムを乱し、安打と四球などで2死1,2塁とされます。ここで長谷川に左前に運ばれる適時打を浴び、1点を先制されてしまいます。

さらに続く5回には先頭の山崎に三塁打を許し、再び得点圏に走者を背負います。その後落ち着いて2死を取りますが、森本に一二塁間をしぶとく破られる適時打を浴びてしまい、0対2とされます。

何とか好投の涌井を援護したい打線は6回、和田から9番・ボカチカが四球を選ぶと、2番・栗山も死球で出塁し、1死1,2塁とします。ここで、5月に入って調子を上げてきた3番・中島が右中間へ運ぶ3号3点本塁打を放ち、3対2と一気に逆転に成功。試合をひっくり返します。

その後打線は8回、9回とチャンスを作りながらも追加点を挙げられませんでしたが、涌井もホークス打線を完璧な内容で封じ、8回を投げきって最終回を守護神・グラマンに託します。

グラマンは先頭の小久保に右前安打を許しますが、続く長谷川の犠打を素早い処理で失敗させ、反撃の芽をつみ取ります。しかし、続くオーティズに対し、4球目をバックスクリーン脇に運ばれてしまいます。まさかの3号サヨナラ2点本塁打を浴びてしまい、これで試合終了。つかみかけていた白星が手からすり抜け、チームはこれで3連敗となってしまいました。

先発の涌井は8回を投げて113球、被安打4、奪三振6、与四死球2、失点2という内容ながら勝ち星が付かず、好投も報われませんでした。5月に入ってからチームはなかなか嫌な流れを断ち切れていませんが、しっかりと気持ちを切り替え、明日こそは勝利への執念を見せてほしいところです。