試合戦評。

5月15日 千葉ロッテ戦 千葉マリン
西|000 502 830 18
ロ|000 000 000 0
西|H:17 E:0
ロ|H:4 E:0

今季初の同一カード3連勝を飾って勢いを取り戻してきたライオンズは、今日から関東に戻ってのマリーンズとの3連戦。今日の初戦のマウンドには、今季マリーンズに対して2勝負け無しのエース・涌井が上がりました。

ここまで抜群の安定感を見せている涌井は、2回に先頭の井口に二塁打を許し、その後3塁に進まれますが、落ち着いて後続をキッチリ仕留め、マリーンズに試合の主導権を渡しません。

打線はマリーンズ先発の渡辺俊の前に3回までわずか1安打に封じられますが、打順も一回りした4回、2つの安打と死球で無死満塁のチャンスを作ると、6番・G.G.佐藤中越適時二塁打を放ち、2点を先制。その後2死2,3塁となりますが、ここで昨日に続き「恐怖の9番」ボカチカが今季第11号となる3点本塁打を左翼席に叩き込み、この回一挙5点を挙げて涌井を援護します。

さらに6回には、1死1塁から今季初スタメンの7番・大崎が今季初安打となる左翼線二塁打を放ち、1死2,3塁とチャンスを広げます。続く8番・銀仁朗の一野選の間に3塁走者のG.G.佐藤がホームを突き、1点を追加。なおも1死1,3塁とし、ボカチカは一邪飛に打ち取られますが、一二塁間の挟殺プレーの間に3塁ランナーの大崎が一気にホームを陥れてホームイン。ライオンズらしいそつのない走塁で追加点を挙げて7対0とし、渡辺俊をマウンドから引きずり下ろします。

そして圧巻は7回、打線が今季最大の爆発を見せます。2本の安打と四球などで1死満塁とすると、代打・松坂の押し出し死球と、銀仁朗、1番・片岡、2番・栗山、4番・中村と4本の適時長短打が飛び出し、打者12人の猛攻で8点を挙げて15対0。試合を決定づけます。

続く8回にもボカチカの押し出し四球、片岡の犠飛、栗山の適時打で3点を奪い、18対0と完全にダメを押します。

大量援護をもらった涌井は毎回のように走者を背負うものの、集中力を途切らすことなく凡打の山を築いていき、スコアボードに0を並べていきます。

最終回も四球と安打で2人のランナーを背負いますが、キッチリ後続を締めて試合終了。120球、被安打4、奪三振5、与四死球4、無失点と素晴らしい投球内容を見せた涌井は4勝目を見事今季初完封で飾り、打線も先発全員安打で今季最多となる17安打18得点で見事な完勝を収めました。

これでチームは今季初めての4連勝となり、勝率も5割に復帰しました。交流戦突入前に大きな勢いを作るべく、明日明後日も投打でマリーンズを圧倒し、連勝を伸ばしていきたいところです!