試合戦評。

5月28日 阪神戦 甲子園
西|030 002 001 6
神|201 001 000 4
西|H:9 E:0
神|H:7 E:0

昨日は終盤に逆転を許し、悔しい逆転負けで3連敗となったライオンズ。嫌な流れを断ち切るべく、マウンドを託されたのはエース・涌井です。

プロ入り後甲子園初登板となった涌井でしたが初回、先頭・赤星に安打を許すと、2死から金本に左翼席へ運ばれる11号2ランを許してしまい、2点を先制されます。

しかし直後の2回、タイガース先発・安藤から先頭の4番・中村が四球で出塁すると、1死から6番・G.G.佐藤が直球を強振。左翼席の最前列へ飛び込む8号2ランで、試合を2対2の振り出しに戻します。さらに続く7番・大崎が左中間を破る二塁打でチャンスを作ると、2死後に9番・涌井に適時二塁打が飛び出し、勝ち越しに成功します。

涌井は3回に1死満塁から暴投で1点を献上し、3対3の同点にされますが、続くピンチはなんとか抑え、この回は最少失点で切り抜けました。

迎えた6回表、先頭・中村のあわや本塁打という二塁打G.G.佐藤、代打・平尾の四球などで1死満塁とすると、打席には代打・佐藤。ここで佐藤が2番手・江草から監督の期待に応える適時二塁打を放ち、2者が生還して5対3。2点を勝ち越します。

2点をもらった直後の6回裏、涌井は2本の安打で1死1,3塁のピンチを背負うと、狩野の二ゴロの間に1点を返され5対4。涌井はここで2番手・三井にマウンドを譲りますが、代わった三井は続く代打・桧山を三振に打ち取り、ピンチを切り抜けます。

1点リードの8回裏には、西口がリリーフ登板。その西口は2つの四球と安打で1死満塁とされますが、狩野を併殺打に打ち取り、最大のピンチを無失点に抑えます。

すると9回表、2死から1番・片岡が安打で出塁。すかさず盗塁を決めると、続く2番・栗山が適時三塁打を放ち、終盤で貴重な1点を追加。6対4とリードを2点に広げます。

最後は4番手・小野寺がマウンドへ上がり、力のあるボールを投げ込み3者凡退でキッチリ締めて試合終了。涌井は5回2/3を投げ104球、被安打6、奪三振5、与四死球3、失点4という内容で今季5勝目を挙げ、チームは連敗を3でストップしました。

打線は効率的に得点を重ね、投手陣もタイガースの追撃を振り切り、久々に投打のかみ合った試合内容で勝利をつかんだライオンズ。明後日からはホームにセ・リーグ首位に立つジャイアンツを迎えての2連戦です。