試合戦評。

5月30日 巨人戦 西武ドーム
巨|010 010 000 000 2
西|000 110 000 000 2
巨|H:9 E:0
西|H:7 E:0

甲子園で接戦を制し、連敗を3でストップしたライオンズ。今日からは西武ドームに戻り、現在セ・リーグ首位のジャイアンツを迎えての連戦です。

先発のマウンドに上がった帆足は、序盤にリズムをつかめずジャイアンツ打線に攻め立てられます。初回の1死1,2塁のピンチは何とか凌ぎますが、続く2回、谷に左中間を破られる二塁打を浴びると、その後犠打で3塁に進まれます。ここで阿部にレフトへの犠飛を許し、1点を先制されます。

反撃を見せたい打線は打順が一巡した4回、ジャイアンツ先発の内海から3番・中島が左中間へと運ぶ今季第7号ソロ本塁打を放ち、1対1の同点に追いつきます。

直後の5回、帆足は2本の安打などで1死2,3塁とされ、坂本に左前への適時打を浴びて1対2と勝ち越しを許しますが、打線がすかさず援護。5回裏、先頭の5番・平尾が右翼席へ今季第5号ソロ本塁打を叩き込み、2対2の同点に追いつきます。

その後帆足は7回に2死1,2塁のピンチを迎えますが、鈴木を見逃し三振。続く8回も2死1,2塁とされますが、亀井を空振り三振に仕留め、気迫の投球でジャイアンツに試合の主導権を渡しません。結局帆足はこの回を投げきったところで降板。123球、被安打8、奪三振7、失点2という粘りの投球を見せて試合を作り上げました。

9回には帆足の後を受けて登板した星野が1死2塁と一打勝ち越しのピンチを迎えてしまい、その後3番手・野上も四球などで2死1,2塁とします。しかし野上は渾身のカーブで小笠原を空振り三振に打ち取り、この試合最大のピンチを脱します。

一方の打線も走者こそ出すものの、あと一歩のところで決め手を欠き、試合は両者譲らぬまま延長戦へと突入します。

そして迎えた10回、四死球と犠打などで2死1,2塁とし、1番・片岡の放った打球は一二塁間を抜けていきます。しかし2塁走者の松坂が三本塁間に挟まれてしまい、タッチアウト。サヨナラのチャンスを逸してしまいます。

その後11回、12回と小野寺、岡本慎、三井の小刻みな継投で勝ち越しを許しませんでしたが、打線もジャイアンツ投手陣の継投の前に走者を出せず、最後はクルーンに3者凡退に封じられて試合終了。4時間近い熱戦は、引き分けという幕切れとなりました。

今日は西武ドームに詰めかけた満員のファンに白星をプレゼントすることはできませんでしたが、明日こそはキッチリ決着をつけたいところです!