試合戦評。

6月2日 東京ヤクルト西武ドーム
ヤ|110 000 010 3
西|003 040 00X 7
ヤ|H:10 E:0
西|H:9 E:0

2試合連続となる延長戦を大崎のサヨナラ打で制し、勢いに乗るライオンズ。6月に入っての初戦、今日はワズディンが今季初勝利を懸け、約1ヶ月ぶりとなる1軍でのマウンドに上がりました。

しかしワズディンは立ち上がりを攻められ、初回にいきなり先頭の川島慶と福地に連打を浴びて無死1,3塁とされます。続く青木の併殺崩れの間に川島慶がホームインし、0対1。2回には先頭の畠山に右中間への三塁打を放たれると、宮本に犠飛を許し、0対2とされてしまいます。

しかし3回、打線がスワローズ先発・石川をとらえます。先頭の8番・銀仁朗が中前安打で出塁し、黒瀬の犠打で2塁に進むと、1番・片岡が左翼フェンス直撃の痛烈な適時二塁打を放ち、1対2。さらに続く2番・栗山が高めに浮いた変化球を逃さず、今季第4号2ランを右翼席に運び、3対2と鮮やかに逆転に成功します。

そして5回、先頭の9番・黒瀬が中前安打で出塁し、その後内野安打と野選で1死満塁とします。ここで4番・中村が低めの変化球を右中間席へと叩き込み、今季第18号満塁弾で7対2。ワズディンに大きな援護を与えます。

ワズディンは3回以降、持ち味の打たせて取る投球でスワローズ打線に的を絞らせず、追加点を許しません。今季最長のマウンドとなる7回には連打と四球で満塁とされますが、その後1死を奪ったところで、観客の拍手に迎えられながら2番手・野上にマウンドを譲ります。

その野上は1死満塁という場面での登板でしたが、動じることなく川島慶を併殺打に打ち取り、ピンチを切り抜けます。

その後、8回から登板の3番手・西口が青木に4号ソロを許して4点差とされますが、最終回は小野寺が2本の安打を許しながらも後続を封じ、ゲームセット。スワローズの追撃を許さず、引き分けを挟んでの3連勝を飾り、交流戦の勝敗を5勝5敗1分の五分に戻しました。

6回1/3を89球、被安打6、奪三振0、与四球2、失点2という内容で試合を作った先発のワズディンは、待望の今季初勝利。ジャイアンツ時代以来、7年ぶりとなる日本球界での白星を挙げました。

ジャイアンツ戦に続き投打がガッチリかみ合った盤石の試合展開を見せ、いよいよエンジンがかかってきました。これまでの鬱憤を晴らすかのように、勢いのある6月反攻を見せていきたいところです!