試合戦評。

6月10日 阪神西武ドーム
神|102 000 000 3
西|200 001 001X 4
神|H:5 E:0
西|H:7 E:1

鮮やかな逆転勝利で勝率を1日で5割に戻し、単独3位へと浮上したライオンズ。今日からは西武ドームでタイガースとの2連戦を迎えます。さらに連勝を伸ばすべく、先発のマウンドにはエース・涌井が上がりました。

初回、涌井は簡単に2死を奪いますが、新井に7号ソロ本塁打を右翼席に運ばれ、先制を許してしまいます。

すぐに追いつきたい打線はその裏、タイガース先発の岩田から2番・栗山が二塁打を放つと、続く3番・中島が8号2点本塁打をバックスクリーンへと叩き込み、2対1と逆転に成功します。

リードをもらった涌井でしたが、3回に2者連続四球などで2死2,3塁のチャンスを作られると、金本に二遊間をしぶとく破られる2点適時打を放たれ、2対3と逆転を許してしまいます。

再び1点を追う展開となった打線は、3回、4回と四球で走者を出しますが、ともに併殺打で打ち取られてしまい、岩田をとらえられません。

一方の涌井は4回、5回と2イニングス連続の3者凡退に抑える粘りの投球を見せ、試合のリズムを生み出していきます。

すると6回裏、打線がようやく反撃を見せます。先頭の1番・片岡の二塁打と続く栗山の犠打で1死3塁と同点のチャンスを作ると、中島の当たりは痛烈なピッチャー返し。これを岩田が弾いて内野ゴロとなりますが、この間に3塁走者・片岡がホームを踏み、3対3の同点とします。

同点としてもらった涌井は7回、8回とそれぞれ得点圏に走者を背負いましたが、いずれも三振で締めてエースとしての貫禄を見せつけ、勝ち越しを許しません。さらに涌井は9回も3者凡退に封じ、最終回の攻撃に良い流れを生み出します。

そして迎えた最終回、1死から5番・平尾が四球を選ぶと、続く6番・G.G.佐藤の右前安打で1死1,3塁と2人目・アッチソンを攻め立てます。その後敬遠で1死満塁とし、打席に立つのは8番・銀仁朗の代打・大崎。大崎は代わったばかりの3番手・ウイリアムスのボールをじっくり見極め、最後は押し出しのフォアボールを選んで今季3度目のサヨナラ勝ちを収めました。

先発の涌井は9回を投げきり141球、被安打5、奪三振10、与四球2、失点3という投球内容で、2試合連続となる完投勝利で7勝目。チームも4月21日以来となる貯金1となりました。

6月に入って5勝1敗と絶好調のライオンズ。明日もしっかり虎退治をして連勝を伸ばし、さらに貯金を作っていきましょう!