試合戦評。

6月14日 広島戦 西武ドーム

広|000 100 020 100 4
西|000 002 100 100 4

広|H:13 E:1
西|H:11 E:0

昨日の勝利で今季3度目の4連勝を飾り、交流戦単独2位に躍り出たライオンズ。さらに連勝と貯金を伸ばすべく、今日は先発のマウンドに岸を送りました。

その岸は初回から要所を締める投球を見せていましたが、迎えた4回、2死から喜田剛に今季第1号ソロを右翼席に運ばれ、1点を先制されてしまいます。

打線は5回までカープ先発の前田健の前にわずか1安打に封じられますが、迎えた6回に岸を援護。連打と四球などで2死満塁のチャンスを作ると、4番・中村が痛烈な左前2点適時打を放ち、2対1と逆転に成功します。

続く7回には、2死1,3塁から2番手・星野が石井を仕留めて同点を阻止すると、直後の攻撃で2死2塁から8番・銀仁朗が右前へ適時打を運び、3対1とします。このまま逃げ切りたいところでしたが、直後の8回、3番手・岡本慎が2死1,3塁からマクレーンに中越の2点適時打を浴びてしまい、3対3の同点。7回途中でマウンドを降りた岸の白星が消えてしまいます。

そして9回、5番手・小野寺が2死2塁のピンチを切り抜けると、直後の攻撃で2つの四球と安打などで2死満塁。しかし9番・ボカチカが見逃し三振に倒れ、試合は延長戦へと突入します。

迎えた10回、小野寺が安打と犠打、さらに自らの暴投も絡んで1死3塁とされると、代打・末永に左前適時打を許して1点を勝ち越されてしまいます。

しかしここで終わらないのがライオンズ。安打と四球など2死1,2塁とすると、5番・石井義が左前に運ぶ適時打を放ち、土壇場で同点に追いつきます。

そして11回の2死満塁の場面を野上が切り抜け、試合は延長12回へ。ここで2本の長短打と四球で無死満塁とします。ここでカープベンチは左翼手内野手の小窪を投入して2塁手前に配置する、外野2人、内野5人という陣形を取ります。ここで代打・黒瀬の放った打球は小窪の正面へ飛んでしまい、記録は左翼併殺打。なおも敬遠で2死満塁としますが、最後は代打・江藤が打ち取られて試合終了。4時間半を超える激戦は、両者譲らず引き分けに終わりました。

白星こそ挙げられませんでしたが、手に汗握る熱戦を見せたライオンズ。明後日からは2試合連続延長戦を演じたジャイアンツとの連戦を迎えます。交流戦も残り5戦。大逆転の優勝をつかみ取るべく、強い勝利への執念を持って試合に臨んでいきたいところです!