試合戦評。

7月3日 東北楽天Kスタ宮城
西|000 000 047 11
楽|010 010 000 2
西|H:18 E:0
楽|H:7 E:2

昨日はパ・リーグ史上最長の5時間42分という大熱戦の末に、あと一歩及ばず敗れてしまったライオンズ。今日からは仙台に移動し、3位・イーグルスとの3連戦です。先発はライオンズ・涌井、イーグルス・田中という球界屈指の投手対決となりました。

初回を危なげなく3者凡退に終えた涌井でしたが、2回に1死2塁から憲史に左中間を破る適時打を浴びてしまい、1点を先制されます。

その後立ち直りを見せた涌井は3回以降イーグルス打線に一人の走者も許さず完璧に封じ込めていきますが、5回に2本の単打などで1死1,3塁とされ、ここで重盗を試みられた間に3塁走者の生還を許し、0対2とされてしまいます。

一方の打線は毎回田中から安打を放って走者を出すものの、あと一押しが出来ずに得点を奪えません。3回には2本の安打と四球などで2死満塁としますが、後続が打ち取られてチャンスを生かせません。

しかし迎えた終盤の8回、ついに沈黙を破ります。中島の安打と盗塁などで1死2塁とすると、4番・中村がバックスクリーンへ運ぶ今季第26号2点本塁打を放ち、2対2の同点に。さらに5番・石井義が安打で出塁し、続く6番・G.G.佐藤の右中間を破る適時二塁打、代打・佐藤の適時内野安打でさらに2点を追加。4対2として一気に逆転に成功します。

そして圧巻だったのが9回。ここまで打ちあぐねた鬱憤、そして昨日の敗戦の悔しさを一掃するかのように、打線が大爆発を見せます。イーグルス2番手・青山から1死2塁とすると、ここから中島、中村、石井義、G.G.佐藤、大崎、佐藤、銀仁朗と6本の適時打を含む7連打が飛び出し、大量7点を追加。11対2と試合を完全に決定づけました。

打線の大量援護をもらった涌井は最終回のイーグルスの攻撃も封じ、そのまま試合終了。序盤こそ投手戦の様相を呈しましたが、終わってみれば今季最多の18安打で11得点。4試合連続2ケタ安打を記録し、注目の若きエース対決は涌井に軍配が上がりました。

先発の涌井は9回を投げきって125球、被安打7、奪三振4、与四死球3、失点2という内容で今季5度目の完投勝利で9勝目。チームもこれでイーグルスに並んで同率3位に浮上しました。

今日の勝利で一気に上昇ムードを作ったライオンズ。明日も投打でイーグルスを圧倒し、久々の単独3位浮上を果たしたいところです!