試合戦評。

7月7日 北海道日本ハム西武ドーム
日|211 000 000 4
西|200 220 00X 6
日|H:8 E:1
西|H:6 E:0

敵地で見事今季2度目の同一カード3連勝を飾り、波に乗るライオンズ。今日からは2位・ファイターズを西武ドームに迎えての3連戦です。チームをさらに勢いづけるべく、先発のマウンドには昨年から西武ドームで7連勝中の岸がマウンドに上がりました。

初回から試合のリズムを作りたい岸でしたが、いきなり先頭の田中賢に二塁打を許すなどして1死3塁とされると、稲葉に犠飛を許して0対1。さらに高橋にも左翼席へ5号ソロ本塁打を運ばれ、2点を先制されてしまいます。

しかし直後の攻撃、ファイターズ先発の糸数の制球難につけ込んで1死満塁とすると、5番・石井義が左翼線への2点適時二塁打を放ち、すかさず2対2の同点に追いつきます。

試合を振り出しに戻してもらった岸でしたが、2回には佐藤に今季第1号ソロ本塁打を浴び、2対3。さらに続く3回には無死1,3塁から高橋に犠飛を許し、2対4と再び点差を2点に広げられてしまいます。

何とか岸を盛り立てたい打線は4回、2死1,2塁から8番・銀仁朗が中前へ適時打を放ち、相手守備が乱れる間に走者2人が一気にホームイン。4対4の同点に追いつきます。

さらに5回、1死から3番・中島が安打で出塁すると、続く4番・中村が左翼席へ弾丸ライナーの今季第27号2点本塁打を叩き込み、6対4。ついに勝ち越しに成功し、ここで糸数をマウンドから引きずり下ろします。

リードをもらった岸はすっかり立ち直りを見せ、6回以降走者は背負うものの2塁を踏ませない投球を続けてファイターズに反撃のチャンスを与えません。

そして最終回のマウンドにも立った岸は、2死から内野安打こそ許すものの後続を打ち取り、そのまま試合終了。見事今季初完投を果たして9勝目を挙げ、チームも今季4度目の4連勝。勝率も6月19日以来となる5割に乗せました。

好調・ファイターズから見事な逆転勝利を収め、7月7日七夕の今夜、ついに上位追撃体制に入ったライオンズ。明日は球界屈指のエース・ダルビッシュに立ち向かいます。ファイターズとの差はまだ5.5ゲームと開いていますが、明日も勝利を奪い取り、さらに勢いを強めたいところです!