試合戦評。

7月15日 東北楽天西武ドーム
楽|000 000 000 0
西|000 110 12X 5
楽|H:5 E:0
西|H:11 E:1

昨日の試合では終盤まで試合を優位に進めながらも、よもやの逆転負けを喫してしまったライオンズ。再び出直しを図って上位追撃の勢いを強めるべく、今日はエース・涌井がマウンドに上がりました。

ライオンズ先発の涌井は初回、先頭のリンデンにいきなり二塁打を浴びてしまいますが、続く中村真の犠打を素早い判断で失敗させ、続く鉄平も併殺打に仕留めて先制を許しません。2回以降もテンポの良い投球でイーグルス打線にねじ伏せ、スコアボードに0を並べていきます。

一方の打線は、今季3度目の対戦となる井坂をとらえきれずにいましたが、4回にチャンスをつかみます。先頭の2番・栗山が左中間を真っ二つに破る三塁打で出塁すると、2死後に5番・石井義が詰まりながらもレフトへ適時打を運び、先制に成功します。

続く5回には、2本の安打と四球で1死満塁とすると、栗山が一二塁間を破る適時打を放ち、2対0と点差を広げます。

貴重な援護をもらった涌井は4回以降一気に投球のペースを上げ、ここから三振の山を築き上げていきます。7回には四球と安打で1死1,2塁とされますが、中村紀、代打・憲史と連続三振を奪い、イーグルスに反撃を許しません。

すると涌井の作ったリズムに乗り、打線が再び援護射撃。7回裏、二塁打と犠打で1死3塁とし、9番・銀仁朗がセンターへ犠飛を放って1点を追加して3対0。さらに続く8回には、2本の安打と盗塁などで2死2,3塁とすると、6番・G.G.佐藤の右越2点適時二塁打が飛び出し、5対0と試合を決定づけました。

そして最終回のマウンドにも涌井が上がり、手を緩めることなくイーグルスの強打者3人をキッチリ3者凡退に仕留めて試合終了。涌井は9回を143球、被安打5、奪三振12、与四球3という完璧な内容を見せ、11勝目を見事今季2度目の完封勝利で飾りました。

これでチームは今月10勝目に到達し、いよいよ夏本番に向けて勢いが増してきました。明日も勝利を収めて4カード連続のカード勝ち越しを果たし、前半戦ラストスパートで白星をとことん奪い尽くせる追い上げムードを作り上げていきましょう!