試合戦評。

8月8日 福岡ソフトバンク西武ドーム
ソ|000 001 011 3
西|400 032 12X 12
ソ|H:7 E:1
西|H:15 E:0

2位・ホークスとの直接対決初戦に敗れ、縮めたいゲーム差を広げられてしまったライオンズ。上位追撃のために負けられない大事なこの試合、ライオンズは先発のマウンドに岸を送りました。

その岸に対し、打線が昨日の悔しさを晴らすかのように初回から猛打を炸裂させます。先頭の片岡がホークス先発のホールトンから中前安打で出塁すると、すかさず3年連続となる30盗塁目を記録。続く2番・栗山が中前適時打を放ち、電光石火で1点を先制します。なおも死球などで1死1,2塁とし、5番・後藤が左翼席上段へ今季第3号3点本塁打を放ち、4対0。いきなり4点を奪います。

序盤から打線の援護に恵まれた岸は、緩急をつけた投球でホークスの攻撃を丁寧に打ち取っていきます。5回には連打を許してこの試合初めて得点圏に走者を背負いますが、動じることなく後続を封じ、反撃を許しません。

すると5回裏、打線が岸の好投に応えます。先頭の栗山が左前安打を放つと、続く3番・中島が左中間への適時二塁打を放ち、5対0。さらに4番・中村がセンターへ第34号2点本塁打を運び、7対0と一気にホークスを突き放します。

直後の6回、岸が先頭の川崎に3号ソロ本塁打を浴びて1点を返されますが、なおも攻撃の手を緩めない打線は、ここぞとばかりにホークス投手陣を打ち砕きます。6回裏、1死1,2塁から栗山が今日猛打賞となる右前適時打を放ち、8対1。さらに中島の投直が相手の失策を誘い、9対1とします。

さらに7回、ホークス3番手・大場に対し、1死1塁から8番・銀仁朗が左中間を破る適時二塁打を放ち、10対1。7月3日以来となる2ケタ得点を達成すると、2番手・松永が1点を返され10対2で迎えた8回裏には、今日4安打目を放った栗山を1塁に置いて代打・上本が右翼席中段へ叩き込む今季第3号代打2点本塁打を放ち、12対2。完全に試合の大勢を決めました。

最終回に3番手・藤田が2死から1点を失いますが、これも試合の流れを変えるには至らず、12対3で試合終了。先発の岸は7回を投げて127球、被安打4、奪三振6、与四球2、失点1という内容で、今季11勝目を記録しました。

投げては岸が先発の役割をキッチリ果たし、打線も15安打で12得点と、投打がこれ以上ない形でかみ合っての完勝を収めたライオンズ。明日も投打でホークスを圧倒して勝ち越しを果たし、上位追撃体勢に入っていきましょう!