試合戦評。

8月30日 オリックス戦 京セラドーム
西|000 011 103 6
オ|010 000 001 2
西|H:13 E:1
オ|H:6 E:1

打線を組み替えて4試合ぶりの得点は挙げたものの、延長戦で力尽きて4連敗となったライオンズ。今日はこの嫌な流れを何としても断ち切るべく、前回登板で先発初白星を飾った野上に先発のマウンドを託しました。

バファローズ戦初登板の野上は初回、3つの四球などで2死満塁のピンチを招くも日高を三振に切って凌ぎますが、続く2回、先頭の岡田にライトポール際への今季第5号ソロ本塁打を許し、1点を先制されます。

しかしその後は丁寧な投球でバファローズ打線を3回、4回と完璧に封じて走者を許さず、試合の流れを引き寄せます。

反撃を見せたい打線は、4回までバファローズ先発・小松に対してあとひと押しが出来ずにいましたが、5回に連打で無死1,3塁とすると、今日4番に入った後藤がキッチリ犠飛を放ち、1対1。野上の引き寄せた流れに乗り、同点とします。

さらに6回、バファローズ2番手・西川から7番・ボカチカが6月3日以来となる第13号ソロ本塁打を左中間へと運び、2対1と勝ち越しに成功。続く7回には、無死1塁で3番・石井義がバファローズ3番手・加藤から右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、51イニングスぶりの適時打で3対1とリードを広げます。

2点リードで迎えた8回には1死3塁から追加点を奪えず、流れがバファローズに傾きかけましたが、直後の8回裏に野上の後を受けた西口、星野、ベイリスと3投手の継投で追撃を許さず、再び流れを引き寄せます。

すると迎えた9回、これまでの鬱憤を晴らすかのように打線が奮起。バファローズ5番手・菊地原から1死1,3塁とし、6番・佐藤の中前適時打で4対1。さらに2死後、8番・片岡が右中間を破る2点適時二塁打を放ち、6対1とダメを押しました。

最終回は5番手・大沼が2死から味方の失策も絡んで1点を返されますが、最後は坂口を三振にねじ伏せ、6対2で試合終了。連敗を4で止め、今季のバファローズ戦勝ち越しを決めました。

先発の野上は7回を108球、被安打4、奪三振4、与四球3、失点1と先発の役割を見事に果たし、自身2連勝で今季3勝目。打線も終盤の勝負所でチャンスを生かし、打線の繋がりを見せてくれました。

8月最後の試合で投打のかみ合った試合内容を見せて白星を飾り、9月の反攻へ良い弾みがつきました。明後日から仙台で迎える3位・イーグルスとの直接対決でも白星を重ね、上位再浮上を果たしましょう!