試合戦評。

9月1日 東北楽天Kスタ宮城
西|010 000 100 2
楽|000 100 002X 3
西|H:7 E:1
楽|H:7 E:0

野上の快投、打線の久々の快打と、投打のかみ合った内容で8月最後の試合を白星で終えたライオンズ。今日からは仙台に乗り込み、3位・イーグルスとの直接対決を迎えます。その初戦は1週間前と同じく、ライオンズ先発は涌井、イーグルス先発は岩隈と、球界を代表するエース同士の対戦となりました。

その涌井、今日は序盤から制球が定まらず、初回から3つの四球などで2死満塁としてしまいますが、続く草野を仕留めてここを凌ぎます。

すると直後の2回、5番・石井義が安打と盗塁で2塁に進むと、2死後に7番・ボカチカがバットを折られながらも左前に運ぶ適時打を放ち、先制点を奪います。

先制点をもらった涌井でしたが、4回に先頭の山崎武に左翼席上段へと運ばれる特大の今季第31号ソロ本塁打を許し、1対1の同点に追いつかれます。

涌井はその後も制球を修正できず、6回に二塁打と2つの四球などで1死満塁とされます。しかしここは緩急を使った投球で後続を仕留め、勝ち越しを許しません。

一方の打線は3回の3番・中島から5回の9番・銀仁朗まで7者連続三振を奪われるなど、中盤は岩隈の前に見せ場を作れずにいましたが、涌井がピンチを凌いだ直後の7回、二塁打と犠打で1死3塁とします。ここでボカチカの今日2本目となる適時打が飛び出し、2対1。終盤で勝ち越しに成功します。

涌井は8回のピンチも切り抜けて最終回のマウンドにも上がりますが、最終回、まさかの展開が待っていました。内野安打と犠打で1死2塁とされると、代打・憲史に右翼線際への適時二塁打を許し、2対2の同点に。さらに敬遠で1死1,2塁としますが、リンデンに中前への適時打を浴びてしまい、2対3。まさかのサヨナラ負けを喫してしまいました。

涌井は8回1/3を投げて140球、被安打7、奪三振6、与四球8、失点3。制球が定まらない中、何とか試合を作るも最後に力尽きてしまい、今季5敗目を記録してしまいました。

これでイーグルスとのゲーム差は4と広げられてしまいましたが、まだまだ諦めるわけにはいきません! 勝利への強い執念を持って明日明後日と必ず白星を奪い取り、ゲーム差を縮めていきましょう!