試合戦評。

9月3日 東北楽天Kスタ宮城
西|000 201 100 4
楽|000 000 000 0
西|H:8 E:0
楽|H:5 E:0

Kスタ宮城に乗り込んで、熾烈な3位争いを繰り広げるイーグルスとの3連戦。昨夜は終盤に得点を重ねての痛快な逆転勝利をおさめ、1勝1敗に持ち込んでの第19回戦です。

8月の月間MVPを受賞したイーグルスの先発・田中を攻略したいライオンズ打線は、早い回に先制点を奪いたいところでしたが、田中の快調な投球の前に3回まで得点を奪うことが出来ません。

ライオンズの先発は、8月28日のバファローズ戦以来、中5日の先発マウンドとなった帆足。1回を3者凡退に抑えると、2回、3回も1死から安打を放たれますが、持ち前の緩急をつけた投球でいずれも併殺打を打たせて無失点に退け、序盤は投手戦となります。

均衡を破りたいライオンズ打線は4回、1死から4番・後藤が中前安打を放つと、2死後、8月29日以来、久しぶりに先発に復帰した6番・G.G.佐藤が田中の直球を振り抜き、打球はバックスクリーンへ一直線。8月2日のバファローズ戦以来、約1ヶ月ぶりとなる16号2点本塁打で2対0と先制点を奪います。

さらに6回、先頭の3番・中島が高めに浮いた球を強振すると、打球は左翼席に飛び込む2夜連続の17号ソロ本塁打となり、3対0と追加点を奪い、帆足を後押しします。

2回以降、毎回安打を許しながらも無失点に抑える投球を展開する帆足は6回、2死から2番・渡辺直に二塁打を放たれて初めて走者を得点圏に背負いますが、続く3番・草野の鋭い打球も左翼手ボカチカの正面をついて生還を許しません。

すると7回、1死から1番・片岡の二塁打と2番・栗山の進塁打で2死3塁とすると、中島の打球は中堅手・牧田の頭上を越える適時三塁打となり、4対0と点差を広げて試合を優位に運びます。

帆足は尻上がりに調子を上げ、7回以降も伸びのある直球が効果的に決まって、イーグルス打線を1四球のみにおさえる快投を披露。最終回も危なげのない投球で渡辺直、草野を連続三振に退けると、続く4番・山崎武には初球を打たせて三ゴロに打ち取り、そのまま試合終了。4対0で勝利してカード勝ち越しを決めました。

帆足は9回を135球、被安打5、奪三振9、与四死球1で投げきる今季一番の好投。勝ち星先行の6勝目を今季初完封で飾りました。

投打が噛み合う快勝で3位・イーグルスとの直接対決を2勝1敗で勝ち越して、ゲーム差を2に縮めました。

9月攻勢に弾みをつけたチームはいい勢いで明日から福岡に乗り込み、ホークスとの3連戦を迎えます!!