試合戦評。

9月4日 福岡ソフトバンク戦 ヤフードーム
西|020 000 110 4
ソ|000 100 013X 5
西|H:12 E:0
ソ|H:12 E:0

難敵・田中を打ち崩して3位・イーグルスに勝ち越しを果たし、ゲーム差を2に縮めたライオンズ。今日からは福岡に移動し、2位・ホークスとの3連戦を迎えます。その初戦、今季ホークス戦3戦3勝と相性の良い岸が、自身最多の13勝目を懸けてマウンドに上がりました。

その岸は初回からいきなり3塁に走者を背負う投球となりますが、ここはオーティズ、小久保を連続三振に仕留め、ピンチを切り抜けます。

すると直後の2回、ホークス先発・ジャマーノに対し、安打と四球などで1死2,3塁のチャンスを作ります。ここで8番・銀仁朗が右前適時打を放ち、先制に成功。さらに1番・片岡にも左翼線への適時二塁打が飛び出し、2対0とします。

援護をもらった岸は2回、3回とホークスの反撃を封じますが、4回、先頭の小久保に左翼席へ運ばれる今季第17号ソロ本塁打を許し、2対1とされます。

その後打線はジャマーノに対してチャンスを作るもののあと一本が出ずにいましたが、迎えた7回、内野安打と犠打で1死2塁とすると、2番・栗山が中前への適時打を放ち、3対1。続く8回には1死2塁から6番・G.G.佐藤に「気持ちでふっ飛ばしました」という中越適時二塁打が飛び出し、4対1とします。

直後の8回裏に連打で無死1,3塁とされ、小久保に犠飛を許して4対2とされたところで岸はマウンドを救援陣に託しますが、その後を星野、大沼とつないでホークスの反撃を封じ、2点差のまま最終回を迎えます。

しかしその最終回、まさかの展開が待ち受けていました。2イニングス目に入った大沼が安打と四球で1死1,2塁とされると、川崎に右翼線への適時二塁打を浴び、4対3。ここで4番手・藤田を投入しますが、続くオーティズに左犠飛を許し、4対4の同点に追いつかれます。そして最後は小久保に左翼線際への適時打を放たれ、4対5。まさかのサヨナラ負けを喫してしまいました。

先発の岸は7回1/3を投げて135球、被安打9、奪三振8、与四球1、失点2という粘りの投球内容を見せましたが、勝ち負け付かず。大沼に今季6敗目が記録されてしまいました。

またしても手元から白星がこぼれ落ちる悔しい敗戦を喫してしまいましたが、3位・イーグルスが敗れたためゲーム差は2のままです。明日登板の木村にその右腕で嫌な流れを断ち切ってもらい、上位浮上への勢いを再び作り上げていきましょう。