試合戦評。

9月8日 北海道日本ハム西武ドーム
日|000 000 000 0
西|000 040 10X 5
日|H:6 E:0
西|H:10 E:0

福岡でまさかの同一カード3連敗を喫したライオンズ。今日からは西武ドームへ戻っての6連戦を迎えます。首位・ファイターズを迎えての第1カード初戦、先発のマウンドには、チームの嫌な流れを断ち切るべく、エース・涌井が上がりました。

その涌井は初回、2本の安打を許して得点圏に走者を背負いますが、あと一本を許さず。2回には四球と内野安打で無死1,2塁とされますが、自らの好守備で相手の犠打を阻止。1死1,2塁となった後は金子誠併殺打に仕留めるなど、粘りの投球でファイターズに先制を許しません。

その後3回にも2死満塁のピンチを乗り切るなどファイターズの決定打を封じ、5回には上位打線をこの試合初めての3者凡退に仕留め、流れを引き寄せます。

一方の打線はファイターズ・先発のスウィーニーに対し、初回から毎回走者を出すもののあとひと押しが出来ずにいましたが、迎えた中盤の5回、一気に攻勢に出ます。片岡の二塁打と盗塁などで2死1,3塁とすると、4番・後藤が中前への適時打を放ち、1点を先制。さらに続く5番・石井義が四球を選んで2死満塁とチャンスを広げると、今日2安打と当たっている6番・G.G.佐藤が走者一掃の左越え3点適時二塁打を放ち、4対0。一気に試合の均衡を破り、リードを奪います。

なおも7回、2死から四球と安打で1,3塁とすると、またもG.G.佐藤が三遊間を破る適時打を放ち、5対0。G.G.佐藤の今季初の4安打、今日4打点目となる適時打で、試合の大勢を決めます。

打線の援護に恵まれた涌井は、中盤以降もファイターズ打線にほとんど仕事をさせず、凡打の山を築いていきます。終盤は毎回走者を許しますが、丁寧な投球で後続を封じ、本塁を踏ませません。

そして、最終回のマウンドにも上がった涌井は、先頭に内野安打は許すものの、後続を3人で封じ、そのまま試合終了。9回を149球、被安打6、奪三振9、与四死球4、失点0。背番号18を背負うエースの名に恥じない、見事な投球で今季4度目の完封勝利を収め、リーグトップタイに並ぶ14勝目を記録しました。

打ってはG.G.佐藤が4安打4打点、投げては涌井が完封と投打でヒーローが生まれ、ファイターズを圧倒することが出来ました。明日明後日も今日のような試合内容で首位のチームを圧倒し、白星を積み重ねましょう!