試合戦評。

9月22日 北海道日本ハム戦 札幌ドーム
西|200 001 020 5
日|100 000 001 2
西|H:13 E:0
日|H:6 E:0

昨日はエース・涌井の力投、G.G.佐藤の勝ち越し弾で、首位・ファイターズとの3連戦初戦をものにしたライオンズ。今日は前回今季初先発で力投を見せた許を、先発のマウンドに送り込みます。

その許を援護したい打線は初回、ファイターズ先発・スウィーニーから3番・中島が四球を選んで2死1塁とすると、4番・中村がセンター脇へと運ぶ今季第41号2点本塁打を放ち、2点を先制します。

いきなりリードをもらった許はその直後の1回裏、2死から稲葉に右中間へ運ばれる第17号ソロ本塁打を許し、2対1。1点差とされますが、その後は持ち味のバットの芯を外す投球で凡打の山を築き、ファイターズに反撃を許さず。3回には安打と犠打で1死2塁とされますが上位打線の田中賢、森本と封じ、4回には1死から連打を浴びて1,2塁とされますが、小谷野、糸井といずれも変化球で打ち取り、同点のホームを踏ませません。

リードを広げて許を楽にしたい打線は迎えた6回、1死から中村が左中間への二塁打で出塁し、続く石井義が「自分ができる最大の仕事ができました」という右翼線際への適時二塁打を放ち、3対1。貴重な1点を追加します。

さらに終盤8回、1死から連打で1,2塁とすると、9番・原がファイターズ3番手・菊地から左越の2点適時二塁打を放ち、5対1。リードを4点に広げ、試合を決定づけます。

許は中盤以降もテンポ良く投げ込んでファイターズに追撃の機会を与えず、6回から8回まで許した走者は四球での1人のみ。ほぼ完璧な投球内容を見せます。

そして最終回のマウンドにも上がった許は、2死からスレッジに右中間へ運ばれる23号ソロ本塁打を許して5対2とされますが、続く小谷野を三振に仕留め、試合終了。9回を124球、被安打6、奪三振7、与四球1、失点2という見事な内容で、今季初勝利を03年以来自身6年ぶりとなる完投勝利で飾りました。

打線の効率的な得点、そして「1球1球大事に投げました」という許の力投でチームも3連勝となり、ファイターズに対し今カード勝ち越し。さらに3位・イーグルスが敗れたため、再び自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性を復活させました。

もうライオンズの行く手を阻むものはありません。明日も勝利して連勝をさらに伸ばし、今週末に迎えるイーグルスとの直接対決3連戦へ向け、勢いをさらに加速させていきましょう!