試合戦評。

9月25日 東北楽天西武ドーム
楽|000 000 100 1
西|200 201 02X 7
楽|H:6 E:0
西|H:13 E:0

首位・ファイターズを相手に3連勝と、上位追撃への勢いを一気に加速させたライオンズ。今日からはホーム・西武ドームに3ゲーム差で追う3位・イーグルスを迎えての大一番を迎えます。この大事な初戦のマウンドには、05年から対イーグルス15戦負け無しの帆足が上がりました。

その帆足をリズムに乗せるべく、打線が初回からイーグルス先発・田中に襲いかかります。2死から3番・中島が四球を選んで出塁すると、続く4番・中村が3試合連続の今季第43号2点本塁打を右翼席へ叩き込み、2対0。いきなり2点を先制します。

さらに4回、先頭の5番・石井義が右前安打で出塁し、続く6番・G.G.佐藤が田中の失投をたたき、打球はセンターへ。これがバックスクリーンへ飛び込む今季第23号2点本塁打となり、4対0。6回には2死から1番・片岡、2番・栗山の連打でチャンスを広げると、3番・中島が右前への適時打を放ち、5対0とします。

リードをもらった帆足は3試合連続完投勝利中の勢いをそのままに、序盤から得意のパームボールを丁寧に低めに集めて凡打の山を築き上げます。5回には四死球でこの試合初めて得点圏に走者を背負いますが、ここは力のある直球で渡辺直を仕留め、反撃を許しません。

7回には2死2塁から草野に左翼線際への適時打を許して1点を返され、なおも内野安打で2死1,2塁とされますが、ここも渡辺直を打ち取り、反撃の流れを食い止めます。

すると迎えた終盤8回、イーグルス2番手・長谷部から連打と盗塁などで1死2,3塁とすると、栗山に中前への2点適時打が飛び出し、7対1。試合の大勢を決める、貴重なダメ押し点を奪います。

8回も得点圏に走者を背負いながらも粘りの投球で切り抜けた帆足は、最終回のマウンドへ。2死から嶋に安打は許しましたが、ここでも渡辺直を封じ、そのまま試合終了。帆足は9回を136球、被安打6、奪三振6、与四死球4、失点1という内容で、5試合連続完投、そして4試合連続完投勝利。2年連続2ケタ勝利に王手をかける9勝目を手にしました。

チームもこれで5連勝となり、イーグルスとのゲーム差も2。いよいよ、クライマックスシリーズ進出への道が見えてきました。ここで油断することなく明日明後日の試合でも白星を重ね、ホームの大声援を背に、クライマックスシリーズへの切符に手をかけましょう!