試合戦評。

9月30日 千葉ロッテ西武ドーム
ロ|040 000 113 9
西|100 000 100 2
ロ|H:16 E:1
西|H:7 E:1

昨日の敗戦でリーグ優勝の可能性が消滅してしまったライオンズ。しかし、クライマックスシリーズ進出の可能性はまだ残されています。最後まで大逆転劇を信じてやまないファンの期待に応えるべく、前回登板で6年ぶりの完投勝利を収めた許がチームの浮沈を懸けてマウンドに上がりました。

その許を援護すべく、今日は初回から打線が奮起。マリーンズ先発・小林宏に対し、先頭の片岡が安打と盗塁で2塁に進むと、3番・中島が右前へ適時打を放ち、幸先良く1点を先制します。

しかし直後の2回、許がマリーンズ打線につかまります。2本の安打と犠打などで1死1,3塁とされると、早川、西岡に連続適時長短打を浴び、さらに2死後にも福浦に適時打を許し、この回4失点。1対4と試合をひっくり返されます。

反撃を見せたい打線は3回、片岡の2年連続50盗塁などですかさず無死1,2塁のチャンスを作ります。しかし中軸が小林宏の緩急の効いた投球の前に打ち取られ、得点はならず。5回には安打と相手の失策で1死1,2塁としますが、中島が併殺に倒れてしまいます。

一方の許は、3回以降毎回のように得点圏に走者を背負うも、6回途中まで粘りの投球で追加点を許さず、後を救援陣に託します。

しかしその救援陣、終盤に粘りを見せられません。7回、3番手・藤田が1死2塁から里崎に右翼線際への適時二塁打を許し、1対5。直後の攻撃で9番・細川が今季第3号ソロ本塁打を左翼席へ運んで2対5としますが、8回には今日1軍再登録されたばかりの小野寺が1死1,3塁から内野ゴロの間に1点を失い、2対6とされます。

そして9回、5番手・ベイリスが1死2塁から塀内、早川、西岡と3連続適時長短打を浴びてしまい、2対9と点差を広げられて、万事休す。最終回の攻撃では代打攻勢で反撃を試みましたが、3者凡退に封じられて試合終了となりました。

先発の許は5回2/3を126球、被安打9、奪三振4、与四球4、失点4で、今季2敗目。チームもこれで4連敗となり、3位・イーグルスとのゲーム差は5に広がってしまいました。

イーグルスクライマックスシリーズ進出マジックは3となりましたが、もう今は全ての試合で勝つことに専念するのみ。最後まで可能性を諦めなければ、必ずチャンスは転がってきます。明日の今季ホーム最終戦では何としても勝利をつかみ、獅子の意地を見せましょう!