試合戦評。

10月1日 千葉ロッテ西武ドーム
ロ|100 000 000 1
西|000 000 002X 2
ロ|H:7 E:0
西|H:6 E:0

マリーンズを相手に連敗を喫し、残り6試合で5ゲーム差をひっくり返さねばならない状況に追い込まれたライオンズ。しかし、まだクライマックスシリーズ進出の可能性がある限り、勝負を諦めるわけにはいきません。今季の西武ドーム終戦を白星で飾り、明後日から仙台・札幌で迎える最後の戦いに向けて勢いをつけるべく、先発のマウンドには西口が上がりました。

その西口は初回、先頭・西岡に右翼席へ運ばれる今季第14号ソロ本塁打を浴び、いきなり1点を先制されます。しかしその後は毎回のように走者を背負いながらも、テンポ良く気持ちのこもった球を投げ込んでマリーンズ打線を封じ、追加点を許しません。

一方の打線は、マリーンズ先発・渡辺俊の緩い変化球を生かした投球に翻弄され、チャンスを作れません。4回には安打と四球で無死1,2塁としますが、後続が併殺に打ち取られるなど、得点ならず。5回には死球と犠打などで2死1,2塁としますが、ここは片岡が内野ゴロに倒れ、反撃を見せられません。

2回以降要所を締める投球でスコアボードに0を刻み続けた西口は迎えた7回、1死1,3塁としたところで、2番手・岸にマウンドを譲ります。今季初の救援登板となった岸はその後2死満塁とされますが、早坂を内野ゴロに打ち取ってここを凌ぎます。

その後8回、9回も岸が相手の攻撃をかわすと、迎えた9回裏の攻撃、劇的なドラマが待っていました。3番・中島の安打と4番・中村の四球で走者をためると、代打・佐藤の犠打で1死2,3塁。ここで6番・G.G.佐藤が力強く振り抜いた打球は、右前へ。これがサヨナラの2点適時打となり、2対1。最後の最後で底力を見せ、見事今季西武ドーム終戦をサヨナラ勝ちで飾ることが出来ました。

白星こそつきませんでしたが、力投を見せた西口は6回1/3を100球、被安打6、奪三振5、与四球1、失点1。2番手として勝利を呼び込んだ岸は、自己最多となる13勝目を挙げました。また今季のマリーンズとの対戦は10勝14敗で終えました。

これで今季の西武ドームでの戦いを終え、明後日からは仙台で2戦、札幌で3戦。クライマックスシリーズ進出の切符をつかみ取るため、ライオンズは北へと進路を取ります。必ずクライマックスシリーズ進出を果たし、日本シリーズで再び西武ドームに戻ってきてくれるはずです。勝利を信じるライオンズファンのため、明後日からの5連戦を一気に勝ち抜きましょう!!