試合戦評。

10月6日 北海道日本ハム戦 札幌ドーム
西|000 020 101 000 4
日|011 200 000 001X 5
西|H:7 E:2
日|H:10 E:1

優勝に王手をかけているファイターズとの今季最終カード初戦を制し、目の前での胴上げを阻止したライオンズ。今日も来季に繋がる試合展開を見せて胴上げを阻止すべく、先発のマウンドには前回札幌ドームでの登板で6年ぶりの完投勝利を収めた許が上がりました。

その許は2回に二塁打と犠打などで2死3塁とされ、ここで鶴岡に右翼線際への適時二塁打を許し、1点を先制されます。

さらに3回、安打と味方の失策などで1死3塁とされると、高橋に適時打を浴びて0対2。4回には1死1塁から金子誠に左翼席へ運ばれる今季第14号2点本塁打を許し、0対4とされます。

反撃を見せたい打線は4回までファイターズ先発・糸数を打ちあぐねていましたが、迎えた5回、制球を乱した糸数から3つの四球を選んで満塁とします。ここで1番・片岡が左前への適時打を放ち、2対4。7回には連打で1死2,3塁とし、片岡の内野ゴロの間に3塁走者が生還して3対4。1点差に詰め寄ります。

投手陣も許の後を小野寺、土肥、ベイリスと繋いで8回までファイターズ打線に追加点を許さず、試合の流れを引き寄せます。

すると9回、札幌ドームが胴上げを待ちわびる高揚ムードに包まれる中、ライオンズが意地を見せます。1死から7番・星が今日2本目の安打を放つなどして2死2塁とすると、ここで代打・大崎が左翼線際へ運ぶ適時打を放ち、4対4。土壇場で同点に追いつき、試合は延長戦へと突入します。

しかし両チームともに決め手を欠き、ライオンズが最後の攻撃を3者凡退で終えて勝ちが無くなった12回裏、二塁打敬遠四球、さらに犠打で1死2,3塁とされると、ここで金子誠にセンターへの犠飛を許し、4対5。最後の最後で力尽きてサヨナラ負けを喫し、これでファイターズの2年ぶりとなる優勝が決まってしまいました。

昨年は札幌ドームで渡辺監督を胴上げしましたが、今年は目の前で胴上げを見せつけられてしまいました。安定した戦いぶりを見せたファイターズは王者の座にふさわしい内容を見せましたが、来年も王者の座を明け渡しておく訳にはいきません。今年のファイターズの戦いぶりには敬意を払いつつも、この悔しさを忘れず来年必ず王座奪還を果たし、ペナントを西武ドームへと取り戻しましょう!

そして、明日はいよいよ今季最終戦。順位も決まっていますが、各選手が持てる力を十二分に発揮して最後をキッチリ白星で終えて有終の美を飾り、来年へと繋がる戦いを見せたいところです!