北の想ひ出。

一昨日の読売新聞都内版の記事をば。


『ふるさと』
歌手・安倍なつみさん 25
 北海道室蘭市


生まれ育ったのは、市内の東側で海に近いところでした。3姉妹の真ん中で、いつも妹の手を引いて山、川、海で遊んでいました。(登別市との境を流れる)鷲別川が近くにあって、河口近くで素潜りをしたり、はだしで走り回ったりして、夏場にはクラスで一番日に焼けていました。地元に居たころは、あまり他の街を知らなかったからわからなかったのですが、離れてみて、本当に自然の多いところで育ったのだなと感じています。
冬はとても寒かったのですが、外で遊んでいたので、いつもしもやけだらけでした。降ったばかりの雪が日に照らされてキラキラと光る姿がきれいでした。小さいころは、その新雪の上に寝そべって、人の形を作って遊んでいました。
歌手になろうと意識したいのは中学2年のころ。女の子2人でバントを組み、友達が住んでたアパートの屋上で演奏したこともありました。
高校生になってテレビ番組のオーディションを初めて受け、それを機に上京しました。まだ15歳で、モノレールや東京タワーなど見るものすべてが驚きでした。東京は同じ日本にあって、同じように時間が流れているのに、何か急いでしまったり、焦ったりしてしまう雰囲気がある。それは今でも感じます。
モーニング娘。」時代に「ふるさと」という曲と出会いました。田舎から出てきて東京で独り暮らしをする女の子のことを歌ったもので、自分にはとても大切な曲です。コンサートで大勢の皆さんの前で歌っていても、ありのままの自分に戻れます。この歌を歌うと、実家近くの公園のベンチで見上げた広い星空を思い出すこともあります。
今年で「モーニング娘。」としてデビューしてから10年目になります。年に2回は帰省していますが、最近になって「ふるさとがあるっていいな」と深く感じるようになりました。
新千歳空港に降り立って、澄んだ空気を吸い込むと「帰ってきた」と実感できます。車の渋滞や人込みもないゆったりとした時間が流れています。これが自分のテンポに合っていて、癒されますね。生まれ育った街は、本来の自分を取り戻せる場所だなと思います。


こうゆう所から一般層に支持が伸びるといいんだけど…現場に来る人達の事も考えて空気を読まなきゃねw