試合戦評。

7月1日 日本ハム戦 札幌ドーム
西|230 004 021 12
日|060 000 010 7

西|H:13 E:0
日|H:9 E:1

首位攻防戦のまずは初戦を取りに行こう!と燃えていた。
初回、中島が四球で出塁するとブラゼルが外角低めのストレートを振り抜いた打球はそのままレフトスタンドへ!
今季20号の2ランアーチでライオンズは先制した。

2回は後藤がレフトオーバーのヒットで出塁すると、細川がライト前への二塁打を放ちランナー2,3塁のチャンスを作る。続く石井義も続き追加点。
さらには、片岡も4者連続の安打を放ち4点目。栗山の犠牲フライで5点目。4連打などでライオンズは一気にファイターズを突き放した。


ライオンズ先発は石井一。打線の援護をもらい初回は2つの三振を奪い無失点と好調なスタートを切ったかのように思われたが、2回に思いがけない結果が待っていた。

2回、先頭の高橋に直球をレフトスタンドに運ばれると、スレッジに死球、鶴岡にはセンターオーバーの二塁打を打たれ2,3塁のピンチに。ここで一度呼吸を整えた石井一だったが、金子誠にセンター前タイムリー安打、森本に四球、高口、稲葉にタイムリー安打を浴び、この回5安打、6失点。2回を持たずに1回2/3で降板となってしまった。

これで石井一は6/11の2回2/3、23日の2回2/3と3試合連続5回も持たず早々の失点降板。調整を変えて臨んだ今日に至っては今季最速の降板となってしまい、チーム勝ち頭が思わぬ失速となっている。


一挙6失点で逆転を許したライオンズだったが、首位攻防戦の初戦を勝とう!という気持ちは切れていなかった。

6回片岡が四球、中島がレフト線への二塁打でまずは同点に追いつく。ブラゼルに敬遠気味の四球でランナー・1,2塁のチャンスにG.G.佐藤の放った打球はそのままレフトスタンドへ!
起死回生、逆転の第19号3ラン!
「届け、洞爺湖サミット!」とコメントもノリノリの逆転弾となった。


8回には、先頭の片岡がライト前ヒットで出塁すると、早くも今季30個目の盗塁を成功する。
栗山が送って、中島の犠牲フライで生還。10点目をあげた。さらにはブラゼルが背中に直撃する死球を浴び、奮起したライオンズナインは、G.G.佐藤、中村の連打で追加点。
9回にも細川、石井義の連打でチャンスを作ると、栗山のファーストゴロ間に12点目。

逆転した後は、着実に点数を重ねファイターズを突き放した。


今日はリリーフ陣も見事だった。
2番手の許が代わった2回途中から1回2/3を無失点で抑えると、一軍復帰した小野寺は三振こそなかったもののヒットは1本も許さず1回2/3を抑える。

4番手正津と星野はそれぞれ1イニングを三者凡退。5回までに時間がかかっていただけに2人のピッチングは試合を引き締めた。

岡本真は本来の投球が見せられず1点を失ってしまうも、最後は守護神グラマンがきっちりと3人で仕留めてゲームセット!
グラマンは、セーブがつかない試合でも、気合は変わらずしっかりと試合を締める頼もしさが出てきた。

首位攻防戦らしい戦いとなった初戦を13安打12得点で制したライオンズ。
連勝の波に乗り、明日涌井も7勝目をあげてほしい。