試合戦評。

7月26日 日本ハム戦 札幌ドーム
西|001 003 002 6
日|030 000 000 3

西|H:12 E:0
日|H:10 E:0

ライオンズの先発は対日本ハム負けなしの岸。
初回、アウト3つを空振り三振に仕留め上々の立ち上がりを見せる。

しかし、2回先頭の小田にセンター前安打、金子誠に左中間への安打を打たれると、鶴岡のスクイズで先制点を与えてしまう。
思わぬ形で1点を失った岸は、工藤、紺田にも適時打を許しこの回3点を奪われた。

その直後の3回表、先頭の片岡が右中間への安打で出塁すると、中島は死球で出塁。ブラゼルへの初球、このランナー2人がダブルスチールを決めランナー2,3塁とチャンスを広げる。
するとブラゼルがライト前へのタイムリー安打を放ち、ライオンズらしく1点を返した。

岸は2回被安打5、4奪三振、3失点で降板。後続に逆転勝利を託した。

2番手は初の中継ぎ登板となるキニー。4回工藤のファースト内野安打、森本に四球を与え、田中賢を敬遠。満塁策で4番・高橋と勝負する。
高橋は4球連続スライダーというバッテリーの大胆な攻めに空振り。5番・小田もセカンドゴロに打ち取り無失点で切り抜けた。

5回は3番手・岩崎。両チーム通じて初めての三者凡退に仕留め、後半戦につないだ。


投手陣の踏ん張りに打線が応えたのは6回だった。

ファイターズ金澤が5回勝ち投手の権利を持って降板。2番手に金森があがった。
先頭のG.G.佐藤がライト前安打で出塁すると、石井義が低めストレートを流し打ちしレフト前に運ぶ。石井義は左に右に器用に捌き3安打の猛打賞となった。
銀仁朗が四球で満塁の場面に好調の佐藤がライトへの犠牲フライをきっちりと決め1点差に追い上げる。
「つないでくれたので」と流れに乗った片岡は左中間真っ二つの2点タイムリ二塁打を放ち逆転!
死球を受けた痛みはまだあるという片岡だが、復帰後も変わらず得点圏打率トップでの勝負強さを見せた。

逆転したライオンズは6回を岩崎から星野、7回を星野から正津、と細かく交代しランナーを背負いながらも無失点に抑える。


8回はセットアッパーの岡本真。先頭の小谷野に四球、代打・稲葉にライト前安打を浴びピンチと作るも工藤を縦のスライダーで空振り三振!
スタートしていたランナーもキャッチャー・細川から中島への送球で刺し、三振ゲッツーに仕留めた。

今日最大のピンチを抑えた直後の9回表、佐藤が死球で出塁すると片岡が今日3安打目猛打賞となるライト前安打でチャンスを作る。中島もライト前安打で満塁。
するとブラゼルがライトオーバーの大きな当たりを放ち、勝利を確実なものとした。

中継ぎ陣がつないで迎えた9回裏はもちろんグラマン
先頭の森本にはレフトオーバーの二塁打を浴びるも、あとの3人をきっちりと抑え、今季20セーブ目。外国人投手としての20セーブは球団史上初の大記録となった。

交流戦以降不安要素だった中継ぎがつないで得た大きな勝利。岩崎に勝利、星野、正津、岡本真にホールドが付いた。

2位・日本ハムとのゲーム差も4,5に広がり、2年振りに球宴前の首位ターンが確定した。