試合戦評。

8月28日 楽天西武ドーム
楽|001 000 120 4
西|101 110 10X 5
楽|H:12 E:1
西|H:10 E:2

ライオンズの先発は2連勝中と調子を上げてきているベテラン西口。
その西口は、テンポ良く1,2回を3者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。

リズムをもらった打線は1回裏、中島が低めの変化球を上手くレフトスタンドへ運ぶ19号ソロ本塁打を放ち、先制。

しかし3回、鉄平の二塁打、井野の犠打で1死3塁から、聖澤の右前適時打で同点とされる。
西口は更に1死2,3塁と逆転のピンチを迎えるも、内村、リックを打ち取り、再び流れをライオンズに引き寄せる。

するとその裏、ボカチカが外角のストレートをバックスクリーンに叩き込む19号ソロ本塁打を放ち、再び勝ち越しに成功。

これで勢いに乗ったライオンズ打線。
4回に細川が2死1,3塁から完全に打ち取られた打球ながら、ライトへ適時打を放ち、追加点奪取に成功。
さらに5回には先頭の片岡がこの日2本目となる内野安打で出塁すると、すかさず今季42個目の盗塁を決め、無死2塁。ここで栗山が深々と右中間を破る適時二塁打を放ち、リードを3点に広げる。

打線の援護に応えるように好投を続ける西口は7回、2死から聖澤にセーフティバントと盗塁を決められると、続く渡辺直に右翼線への適時三塁打を浴び、1点を失ったところで、マウンドを星野に譲る。

しかし西口は6回2/3を投げ、被安打7、奪三振3、2失点と先発の責任を十分果たす好投を見せた。

2点差に迫られたライオンズは直後の7回裏、ボカチカイーグルス4番手・永井の外角ストレートを、今度は左中間スタンドへ。この日2本目となる20号ソロ本塁打で5対2。再び3点差と突き放す。

これで勝負ありと思われた8回、この回から登板した3番手・小野寺が先頭のリックに二塁打を浴びた後、連続四球で無死満塁のピンチを招く。
続く山崎武の左前適時打の打球処理を焦ったボカチカが落球後にサードへの悪送球のダブルエラー。
このプレーで5対4と1点差に迫られ、なおも無死2,3塁と一転して逆転のピンチを迎えたライオンズ。
ここで4番手・三井が鉄平に四球を与え無死満塁とするも、続く代打・磯部を直球で三振に仕留め1死を奪う。
更に5番手・大沼が力のある直球で続く藤井を右飛に打ち取ると、タッチアップを狙った3塁走者・フェルナンデスをG.G.佐藤の好返球と細川の好ブロックで本塁封殺。

大ピンチを凌いだライオンズは9回にも2死満塁のピンチを迎えるが、最後は守護神グラマンが山崎武を右飛に仕留め、ゲームセット。

接戦をものにし、3連戦の勝ち越しを決めたライオンズ。
優勝マジックを22に減らし、明日からヤフードームで行われる2位・ホークスとの3連戦に弾みをつける試合となった。