試合戦評。

10月4日 楽天Kスタ宮城
西|001 001 100 0 3
楽|000 102 000 1X 4
西|H:10 E:3
楽|H:10 E:0

ライオンズ2008年レギュラーシーズンの最終戦は、Kスタ宮城でのイーグルス戦。
栄光のシーズンを白星で締めくくり、クライマックスシリーズに向け、良い流れを作りたいところ。
また、首位打者争いでトップのイーグルス・リックを1厘差で追う中島は、3番DHでの出場となった。

ライオンズ先発はここまで11勝を挙げている帆足。
3回まで毎回得点圏に走者を背負う苦しい投球となるも、要所を締めて先制点は許さない。

その帆足の粘投に打線が応えたのは3回、イーグルス先発・木谷から、2番・ショートで先発の原がライトへ二塁打を放つと、続く中島がセンター前へ適時安打を放ち先制点を奪う。
続くブラゼルの打席で木谷の直球がブラゼルの後頭部を直撃。ブラゼルは動けずそのまま途中交代。木谷は危険球退場となった。

先制点をもらった帆足だが4回裏に、先頭の中島に右中間への三塁打を許すと、続く中村に技ありのレフト前適時打を浴び、同点に追い付かれる。
帆足は4回を投げて、被安打4、奪三振1、1失点で西口にマウンドを譲る。

試合を振り出しに戻されたライオンズは6回、四死球と安打で1死満塁のチャンスを作ると、今日1番に入った松坂が右前適時安打を放ち2対1と再び勝ち越しに成功。

しかし5回からクライマックスシリーズを見据えて登板した西口が、6回に中村のエラーと四球などで1死1,3塁のピンチを迎えると、草野の犠飛で再び同点とされる。
更に盗塁で2死2塁とされると、鉄平に中前適時安打を浴び、2対3と逆転を許してしまう。

白星でシーズンを締め括りたいライオンズは直後の7回、首位打者争いを演じる中島が右中間スタンドへソロ本塁打を放ち、3対3とすぐさま同点に追い付く。

その後は長田、星野、大沼と繋いだリリーフ陣が、イーグルス打線を0に抑えるものの、打線も勝ち越し点が奪えず、最終戦は3対3のまま今季17度目の延長戦へ突入。

迎えた10回裏、2イニングス目に入った大沼が2本の安打と四球で無死満塁のピンチを招くと、中村にフェンス直撃の適時打を浴び、3対4でサヨナラ負け。

有終の美を飾ることは出来なかったものの、76勝64敗4分という成績で、リーグ制覇を果たした栄光のシーズンを終えた。

個人タイトル争いでは、首位打者争いを演じた中島は、7回の同点ソロ本塁打でリックに2毛差まで肉薄するも、第5打席は惜しくも凡退し、トップと1厘差、.331でシーズン終了。
また、中村は46本塁打で自身初の本塁打王、片岡が50盗塁で2年連続の盗塁王をほぼ手中に収めている。

レギュラーシーズン全日程を終了したライオンズは、17日から日本シリーズ出場をかけ、クライマックスシリーズ第2ステージに挑む。