試合戦評。

10月17日 日本ハム戦 大宮
日|000 010 002 3
西|105 400 00X 10

日|H:10 E:0
西|H:13 E:1

いよいよ始まったJ SPORTS クライマックス パ 第2ステージ。初戦は県営大宮球場での試合となった。

その大事な一戦を任されたのはエース・涌井。第2ステージ開幕投手は今季大宮での試合で勝利投手となった帆足の先発も検討されたが、「大事な初戦だからこそエースの涌井に託したい」という監督の気持ちで先発起用となった。

初回、涌井はボール球が先行するも2アウト1塁から4番・スレッジをフォークで空振り三振に仕留め無失点に切り抜ける。

2回は5番・高橋に四球、小谷野にライト前安打を浴びランナー1,2塁とするも、7番・坪井、8番・ボッツを連続空振り三振!2アウトから9番・飯山の詰まった当たりがファースト内野安打となり満塁のピンチを背負うも、続く1番・糸井を伸びのあるストレートで空振り三振!!アウト3つを空振り三振に仕留める気合の投球を見せた。

3,4回もヒットでのランナーを許した涌井だったが、「今日はすぐに修正できた。」という涌井は、伸びのあるストレートと切れのある変化球を投げ分けファイターズ打線にあと1本を打たせない。

5回には、2アウトから4番・スレッジにライト越えの本塁打を浴びてしまうも、その一発だけに留め、相手に流れを作る隙を与えなかった。

涌井は6回まで登板。被安打8ながらも、8奪三振1四球1失点と要所要所を締める投球で、エースらしく試合を作った。


打線は初回、3番・中島が1−1から外角中央の変化球を振り抜きレフトスタンド中段に運ぶ!プレーオフクライマックスシリーズを通じて3本目となるアーチで貴重な先制点をあげた!

3回裏は、2番・栗山が四球で出塁すると、3番・中島が初球ストレートを今度はライトスタンドへ運び3対0と2点を追加!!チームに勢いをつかせる2打席連発となった。

一度流れを掴んだ打線は、5番・中村がライトフェンス直撃の二塁打でチャンスメイクすると、6番・石井義が左中間を破る適時二塁打で追加点をあげる!さらには、佐藤が四球で出塁しランナー1,2塁とすると、細川もライトフェンス直撃の2点適時三塁打を放ち、この回大量5点を追加し、6対0と突き放す!

続く4回は先頭の片岡がセンター越えの三塁打で出塁すると、2番・栗山がセンター適時打を放ち追加点。さらには、中島が猛打賞となるレフト前安打で流れをつなげると、打席には4番・後藤。

復帰戦で猛打賞を放った相性の良い大宮で低めストレートを振り抜いた打球は大きな弧を描き、そのままセンターバックスクリーンへ!大事な試合での4番起用に応える2桁10得点目の3ランとなった。

ここでファイターズ先発・グリンは降板。開花したライオンズ打線は04年以降のプレーオフクライマックスシリーズで一投手からの最多得点をあげ、マウンドからひきずりおろした。

後半戦は両チームが1イニングずつリリーフ陣を起用する試合展開に。

7回は三井が先頭の森本に四球を与えるも、後続のクリーンアップを3人で仕留め無失点に。

8回は谷中が小谷野に死球、ボッツに四球を与えるも、代打・稲葉を初球でサードフライに打ち取るなど無失点に。

ライオンズ打線も5回以降は追加点をあげることができなかったが、流れは相手に譲らなかった。

最終回は、代わった星野、銀仁朗のバッテリーがサード・原の失策をきっかけに田中賢、スレッジの連打で2点を許すも、渡辺監督自ら気合を入れて交代した岡本真が得意のスライダーで3打者をゴロアウトに打ち取りゲームセット!!

ライオンズは04年10/7第2ステージ第2戦以来のプレーオフ10得点で、1勝のアドバンテージを含め、クライマックスシリーズ2勝目とした。

先発・涌井はクライマックスシリーズ初登板で、毎回の8被安打も見事な初勝利!今季思うような活躍をできなかった分の気持ちも込めて、明日以降にも流れをつなげるエースらしい投球をした。

明日は西武ドームでの第2戦。今季チーム最多勝利をあげた岸が、日本ハムのエース・ダルビッシュと対戦する。


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いやぁ…勝ったねぇ(^^*

今日のヒーロー・涌井は北京の時の様な"ランナーは出しても要所は締める"ピッチングが序盤から出来てたから安心して観てられたね。
もう一人のヒーロー・なかじは5打数4安打3打点2本塁打の大暴れ。

安打数は余り変わらなかったけどリーグトップの得点力そのままに勝った感じだね。
最終回に嫌な流れになりかけたけど、岡本がしっかり抑えてこの勢いを明日に持っていって欲しい。