試合戦評。

11月13日 SK戦 東京ドーム

西|100 020 000 3
SK|010 300 00X 4

西|H:7 E:0
SK|H:7 E:1

いよいよアジアシリーズが開幕。ライオンズにとって初のアジアシリーズとなる初戦は韓国代表のSKワイバーンズとの第1回戦。
2年連続2度目の出場となるワイバーンズは、昨年のアジアシリーズ予選リーグ初戦で中日ドラゴンズを破り、これまで負けなしだった日本代表に土をつけた。
また北京オリンピックでは韓国が金メダルを獲得していることから、渡辺監督も警戒の色を強めていた。

その大事な初戦のマウンドを託された帆足は、初回を3者凡退に抑えるが、2回、先頭の4番・朴栽弘にレフトポール際ギリギリへの弾丸ライナーを運ばれる。3塁塁審は、一度ファールを宣告したが、その後ポールを巻いてスタンドインしたとのフェアのジャッジに。渡辺監督の抗議も実らず、同点とされてしまった。
しかしそれでも帆足は、得意のパームボールを駆使し、低めに集める丁寧な投球で後続から3者連続三振を奪い、勝ち越しは許さず。
序盤のワイバーンズ打線は、帆足の変則フォームを攻略しあぐねているように見えた。

ところが4回、先頭の李晋暎にセンター前安打を許すと、続く3番・李宰元にレフトポール直撃の勝ち越し2ラン本塁打を浴び、1対3。
この後も本人が「少し単調になりすぎてしまった。」と反省した通り、4番・朴栽弘に四球を与えると、6番・金江ミン、7番・朴哉相の連打でさらに1点を献上し、ここで3回1/3、被安打5、被本塁打2、奪三振6、失点4で降板となってしまう。

一方、発熱の片岡、中島、細川を欠き、大幅に組み替えた打線は、北京オリンピックで2度日本と対戦している18歳の若き左腕・金廣鉉を迎え撃つ。
初回、久々の1番に座った赤田が右中間への二塁打で出塁すると、続く栗山のセカンドゴロの間に3塁へ。ここで今日3番に入った平尾が、日本シリーズでの勢いそのままに、センター前タイムリーを放ち、ライオンズが先制!

逆転を許した直後の5回にも、先頭の銀仁朗がセンター前安打を放つと、2死から栗山のタイムリ二塁打、そしてラッキーボーイ・平尾のタイムリーで2点を挙げ、3対4と1点差まで詰め寄り、お返しとばかりに先発・金廣鉉をKO。
このまま勢いに乗るかに見えたが、その後はワイバーンズの継投の前に無安打に抑えこまれ、沈黙。

ライオンズリリーフ陣が踏ん張り、帆足の後を岩崎、大沼、星野と繋いでワイバーンズ打線を2安打無失点に抑え込むも、打線の快音響かず、惜敗となってしまった。

予選リーグは残り2試合。きっちりと勝利し、16日の決勝戦へと駒を進め、日本勢4連覇となるアジア制覇を成し遂げたい。