試合戦評。

3月27日 巨人戦 西武ドーム
巨|000 040 010 5
西|110 213 00X 8
巨|H:15 E:2
西|H:14 E:1

公式戦開幕を1週間後に控え、オープン戦も残すはあと3試合。今日からは改修工事が完了し、グレードアップした西武ドームでのオープン戦3連戦です。

試合前にはWBC2連覇を達成し、25日に帰国したばかりの侍JAPAN戦士・中島、片岡、涌井の3選手への花束贈呈セレモニーが行われました。

先発のマウンドに上がったのは、早速の凱旋登板となった涌井。
その涌井は初回、先頭の鈴木からの2者連続内野安打と四球でいきなり無死満塁のピンチを背負います。しかし4番・ラミレス、5番・李承ヨプを連続三振に仕留めると、続く谷は遊飛に打ち取り、先制を許しません。

するとその裏、ピンチのあとはチャンスとばかりに、ジャイアンツ先発・木佐貫から、先頭の佐藤が敵失を誘って出塁すると、栗山が四球を選び、無死1,2塁の好機を演出します。ここで続くボカチカに左前適時打が飛び出し、幸先よく1点を先制します。

続く2回には先頭の石井義にオープン戦1号ソロ本塁打が飛び出し、加点。
4回にも1死1,3塁から、原に左中間2点適時打が飛び出し、4対0とジャイアンツを突き放します。

初回のピンチを切り抜けた後も、毎回得点圏に走者を背負いながらの投球となった涌井は、要所を締める投球でジャイアンツ打線の反撃を封じます。
しかし、5回、内野安打で出塁した先頭の鈴木に、二盗を決められた後、自らの暴投で3塁へ進まれると、脇谷の投ゴロの間に1点を返されます。
さらにアルフォンゾに中前安打を許すと、ラミレスに2号2点本塁打を浴び、4対3と1点差に迫られます。
なおも李承ヨプ、谷に連打を浴び、1死1,3塁となると、坂本にスクイズを決められ、同点とされてしまいます。

ところがその直後の5回裏、先頭のボカチカが四球を選ぶと中村の3塁線への適時二塁打ですぐさま勝ち越しに成功。
その後も打線の勢いは衰えることなく、6回には2番手・ゴンザレスから原、途中出場の清水の適時打で3点を追加し、8対4と再びジャイアンツを突き放します。

投手陣も5回を103球、被安打12、奪三振5、失点4で降板した涌井の後を、許、谷中と繋いでそれぞれ3者凡退に仕留める好投を見せます。
4番手の土肥が味方の失策も絡んで1点を返されますが、最後は星野が得点圏に走者を背負いながらも無得点に抑え、試合終了。

ライオンズは7回以外毎回の14安打、ジャイアンツは15安打と、両軍合わせて29安打となった乱打戦を制し、8得点を挙げたライオンズが見事ホームオープン戦初戦を白星で飾り、リニューアルした西武ドームで幸先のよいスタートを切りました。