試合戦評。

6月13日 広島戦 西武ドーム
広|010 000 100 2
西|022 000 00X 4
広|H:10 E:0
西|H:5 E:0

タイガースを相手に連勝を飾り、調子を一気に上げてきたライオンズ。今日からは、交流戦好調ながらも前の試合で23失点を記録したカープを迎えての2連戦です。

先発のマウンドを託された帆足でしたが、2回に2本の安打と捕手・銀仁朗の捕逸で無死1,3塁とされます。ここで嶋を打ち取って併殺打に打ち取りますが、この間に3塁走者が生還し、先制を許してしまいます。

しかし直後の2回裏、カープ先発の齊藤に対し2つの四球と二塁打などで2死満塁とすると、1番・片岡の右翼線への適時二塁打で2者が生還し、2対1と逆転に成功します。

なお、この適時二塁打で本塁へ生還した江藤が史上35人目のプロ通算1000得点を達成し、満員の西武ドームのファンから万雷の拍手を浴びました。

さらに続く3回、2死1塁から6番・G.G.佐藤弾丸ライナーで左翼席に突き刺す今季第10号2点本塁打を放ち、2点を追加。リードを3点に広げ、カープを突き放します。

援護をもらった帆足は3回こそ3者凡退に仕留めますが、4回以降は毎回のように走者を得点圏に背負う苦しい投球が続きます。しかし、要所を締めてあと一本を許さず、反撃を許しません。

一方の打線もさらに追加点を挙げていきたいところでしたが、4回に9番・ボカチカが左翼線への二塁打を放ってからはカープ投手陣の前に走者を一人も出せず、追加点を奪えません。

迎えた7回、この回から登板の2番手・野上が2本の安打と自らの暴投などで1死2,3塁とされると、続く星野が東出にライトへの犠飛を許して1点を失い4対2。なおも2死2塁となりますが、4番手・岡本慎が後続を断って最少失点でしのぐと、続く8回も3者凡退に封じてカープの反撃を許しません。

そして最終回、小野寺が走者を出しながらも無失点で締め、ゲームセット。「江藤さんの1000得点があったので絶対負けられないという気持ちで投げた」という先発の帆足は、6回を109球、被安打7、奪三振2、与四球3、自責点0という内容で今季3勝目を挙げ、チームも今季3度目の4連勝。貯金も今季最多タイの3とし、江藤の通算1000得点達成に花を添える見事な白星となりました。

これでカープを抜いて交流戦単独2位に浮上し、いよいよ大逆転の交流戦優勝も見えてきました。明日もカープをねじ伏せて交流戦ラストスパートを駆け抜けたいところです!