試合戦評。

6月26日 福岡ソフトバンク戦 県営大宮
ソ|000 001 003 4
西|000 451 00X 10
ソ|H:10 E:0
西|H:10 E:0

交流戦最後にまさかの5連敗を喫したライオンズ。心機一転で再び上昇気流に乗るべく、大宮で迎えたリーグ戦再開初戦の大事なマウンドを、エース・涌井に託しました。

涌井は初回から危なげない投球で交流戦覇者のホークス打線を封じていき、試合のリズムを作っていきます。4回には四球と犠打などで2死3塁とされますが、松中を力のある直球で三振に仕留め、先制点を与えません。

涌井を援護したい打線は直後の4回裏、ここまで打ちあぐねていたホークス先発の藤岡を一気に攻め立てます。2本の安打と暴投などで1死満塁とすると、5番・石井義が左中間を深々と破る走者一掃の適時二塁打を放ち、3対0と先制に成功。さらにその後2死3塁から7番・大崎にも右前適時打が飛び出し、4対0とします。

その直後の5回、再び1死3塁とされた涌井が2者連続3球三振に仕留めてホークスをねじ伏せると、またも打線が涌井の熱投に応えます。相手投手の制球難にもつけ込んでチャンスを広げ、2番・栗山の適時打、6番・G.G.佐藤の適時二塁打、さらに大崎の今日2本目の適時打と計3本の適時打が飛び出し、打者11人の猛攻で大量5点を追加。9対0とリードを大きく広げます。

大量援護をもらった涌井は続く6回にオーティズに適時打を許して1点を返されますが、直後の攻撃ですかさず石井義が今日4打点目となる犠飛を放って1点を加え、10対1。今季6度目となる2ケタ得点に乗せ、試合の大勢を決めます。

そして迎えた最終回、プロ入り初登板となった3年目・山本淳が5連打を浴びて3点を返されますが、最後は3番手・星野が代打の代打・森本を併殺打に仕留めて試合終了。8回を102球、被安打5、奪三振4、与四球2、失点1という盤石の投球を見せた涌井が今季8勝目を挙げ、チームも大宮で今季初白星を記録。見事連敗を5でストップしました。

今日の勝利により、借金1ながらもイーグルスと並んで同率3位となったライオンズ。明日は西武ドームに戦いの場を移し、今季初のライオンズ・クラシックを迎えます。数々の名選手が袖を通し、黄金時代を築き上げた伝説のユニフォームを身にまとい、明日も投打でホークスを圧倒したいところです!