試合戦評。

8月5日 北海道日本ハム西武ドーム
日|000 200 000 2
西|000 000 50X 5
日|H:5 E:1
西|H:6 E:0

大宮で迎えた上位チームとの6連戦初戦を、エース・涌井で落としてしまったライオンズ。今日は西武ドームで後半戦初の試合開催を迎えます。これ以上負けられない重要な試合の先発のマウンドには、自身約1ヶ月ぶりの白星を目指す石井一が上がりました。

試合序盤から、走者を出しながらもあと一本を許さない、要所を締める投球を見せてきた石井一でしたが、4回にファイターズ打線につかまってしまいます。四球と犠打で1死2塁とされると、続く二岡、鶴岡に連続適時長短打を許し、2点を先制されます。

5回以降は粘りの投球でファイターズに追加点を許さなかった石井一に対し、打線が援護を見せたいところでしたが、今季初先発のファイターズ・須永の前に、四球で走者こそ出すものの、安打を放つことが出来ません。

その後攻略の糸口をつかめぬまま試合は終盤へと突入しますが、迎えた7回、ようやく打線が目を覚まし、須永に一気に襲いかかります。先頭の3番・中島がこの日チーム初安打となる内野安打を放って出塁すると、4番・中村も左翼線への痛烈な二塁打を放ち、無死2,3塁とします。ここで須永をマウンドから引きずり下ろし、続く代打・石井義は三振に倒れて1死2,3塁となりますが、6番・G.G.佐藤が2番手・菊地から強烈な当たりをセンターへ弾き返し、1対2。さらに7番・佐藤が三塁手・二岡の野選を誘って2対2の同点とし、続く8番・後藤がレフトへの適時打を放ち、ついに勝ち越しに成功します。その後も9番・銀仁朗の適時打、2番・栗山に犠飛が飛び出すなど、打者一巡の猛攻でこの回一挙5得点。5対2と一気に試合をひっくり返します。

その後打線は追加点を挙げられませんでしたが、7回を投げきった石井一の後を受けた2番手・岩崎が8回を3者凡退に、最終回は小野寺がファイターズの反撃をきっちり仕留め、そのまま試合終了。7回を投げて121球、被安打4、奪三振6、与四球6、失点2と力投した石井一が今季5勝目を記録し、チームも驚異的な猛攻で逆転を果たして後半戦ホーム初勝利を挙げました。

これでこのカード1勝1敗の五分に戻し、上位追撃への体勢を立て直しました。ファイターズとのゲーム差は再び8.5。まだまだその差は大きいですが、ここで気を抜くことなく明日も勝利し、さらにゲーム差を縮めて上位チーム追走への勢いを強めていきましょう!