試合戦評。

8月11日 千葉ロッテ戦 千葉マリン
西|001 000 000 1
ロ|000 000 000 0
西|H:7 E:0
ロ|H:5 E:1

上位との差を縮めるべく臨んだホーム6連戦で悔しい負け越しを喫し、ゲーム差を広げられてしまったライオンズ。再び追撃体勢を整えるべく、今日からは千葉で5位・マリーンズとの3連戦を迎えます。先発のマウンドには、今季マリーンズ戦3勝負け無しと相性の良いエース・涌井が上がりました。

その涌井は、初回を3者連続三振、2回もアウトをすべて三振で奪う圧巻の投球を披露。序盤から三振の山を築き上げていき、試合の流れを引き寄せます。

すると3回、打線が涌井に援護を与えます。2番・栗山がマリーンズ先発・小林宏の失投を逃さず鋭く振り抜くと、打球は右中間へ飛び込む今季第9号ソロ本塁打となり、1点を先制します。

その後は尻上がりに調子を上げてきた小林宏から追加点を奪えませんでしたが、それに負けじと涌井も連打を許さず、マリーンズ打線の反撃をねじ伏せていきます。

7回には2本の安打と四球などで2死満塁とされ、一打逆転とこの試合最大のピンチを迎えてしまいますが、竹原を内野ゴロに打ち取って得点を許さず。エースらしい堂々とした投球で、リードを守ります。

涌井は8回も力のある球を投げ込み、マリーンズのクリーンアップから2つの三振を奪って2ケタ10奪三振を達成。最終回も球のキレは衰えることなく、最後の打者・バーナムJr.から今季最多、そしてプロ入り後自身最多となる13個目の三振を奪い、そのまま試合終了。9回を161球、被安打5、奪三振13、与四死球3という素晴らしい投球内容で虎の子1点を守りきり、両リーグ最多タイの13勝目を今季3度目となる完封勝利で飾りました。

手に汗握る投手戦をエースの力投でものにし、大きな1勝を手にしたライオンズ。明日明後日も取りこぼしをすることなく白星を積み重ね、上位チームとの直接対決へ向けて上昇ムードを作り上げていきたいところです!